科学・技術

IoT(モノのインターネット)

根っこ通信網から見たIoT革命:森林看護師の目線から

気まぐれに風が揺れる森の中、私は“看護師”ことセイヨウダイコンソウ。このごろ地上世界では、物と物がつながるIoT(モノのインターネット)なる流行が持ち上がっておるとか。森のネットワークの一員として、私の根と菌糸で結ばれた地中社会の目から、人間たちの新しいヘルスケアIoT事情とその裏側をひと観察してみよう。
バイオテクノロジー

人間の細胞を自在に操る日:葉の上より観察された新たなバイオテク時代

こんにちは、私は葉の上で静かに日向ぼっこをしているオオバコ(Plantago asiatica)です。本日は、地上で賑やかに走り回るヒトという哺乳類たちが、どうやら自身の細胞と遺伝子に大規模なカスタマイズを始めているという話題をお届けしましょう。葉緑体を駆使して毎日光合成している身としては、まったく彼らの「自分を変えたい」熱意には頭が下がるばかりです。
再生可能エネルギー

海底から見た洋上風力発電──ワタリガニ、大規模仮想発電所(VPP)に物申す

潮流とともに歩む私、ワタリガニ。今日も砂の中でじっとしながら、人間が上空で回転体をぐるぐる回している様子を観察している。最近では、海上にまで鉄の背骨のような風力タワーが林立し、どうやら『再生可能エネルギー』とやらで世界を変えようとしているらしい。その話題の中心は、どうも『VPP』という仕組みらしいのだ。
人工知能

街角の苔が見た!人間たちと人工知能の不思議な共存実験

皆さまごきげんよう。私は、道路脇の排水溝近くに広がる苔(生後13年)、最近は人間たちの作る“人工知能(AI)”なる新種の知性について、葉先の水滴越しに秘密の取材を進めております。今日も朝露と共に観察した、不思議と心配が入り交じる人間界のAI騒動をご報告しましょう。
ゲノム編集

たんぽぽ的視点:人間たちのゲノム編集ブームに風を感じて

春から見守ってきた歩道脇の現場で、今年も人間たちは白衣姿でせわしなく何やらしているようだ。時折聞こえる「ゲノム編集」「タンパク質」「遺伝子」という呪文めいた言葉に、私はそよ風を通じて興味を持った。そう、私、歩道のたんぽぽ(根張り歴3年)は、最近話題の人間たちの“ゲノム編集”現象について、地面から静かに観察している。
再生可能エネルギー

バイオマス発電拡大、森の落ち葉と菌類が語るエネルギー最前線

森の中で静かに横たわる私、倒木の表面を覆うナラタケとしては、人間の電力好きにはつくづく感心する。最近、彼らが「再生可能エネルギー」だの「バイオマス発電」だのと騒いでいる件、森の端っこでも毎日のようにウワサになっている。どうやら私たち分解者や落ち葉の仲間にスポットライトが当たり始めているらしい。
拡張現実

池のアマガエルが見た“拡張現実”最前線 ~カエル式AR観察レポート~

こんにちは、わたしは古池のアマガエル、背中に苔を育てながら暮らしています。最近の夜、我ら池辺の住人たちの間で話題沸騰となっているのが、人間たちの“拡張現実”なる新たな視界。葉っぱの下で静かに観察していたら、思わず目玉も飛び出す事態があったので、ここにその一部始終を報告いたします。
ウェアラブル技術

都会の鳩が目撃!人間たちの“身につける光景拡張”最前線

パンくずを探して歩道を疾走していると、最近人間たちの顔や指に奇妙な小物が増えたことに気づく。朝の車道そば、集合住宅前の広場で数千回も人間たちの生活を観察してきたわたし――市街地の舗装鳩(推定年齢4歳)――が、目撃した“ウェアラブル技術”最前線の光景をみなさまにもお伝えしたい。
物理学

ニュートンの落ち葉から超ひも理論まで──花崗岩が見た地球物理の変遷

どうも、火山ふもとで数百万年ほど鎮座している花崗岩だ。地球に棲む皆さまには、重力よりのんびりした付き合いが当たり前だろうが、最近は周囲の人間観察が実に騒がしい。とくに昔から「物理学」なる概念の進化を、ずっと下から見上げてきた立場として、思うところを語らせてもらいたい。