科学・技術

スマートデバイス

苔むす屋根から見たスマートホーム大発展 “クラウド化”と緑の攻防最前線

ぼくはコタマゴケ。都会の屋根で日々光合成に励みながら、人間たちの生活を見守る“緑の監視員”だ。最近、ぼくらコケ仲間のあいだで話題なのが、屋根の向こう側――つまり家の中で急速に進化している人間たちの“スマート化”事情である。昔はただの煙突と開けっぴろげな窓だけだった人間の棲み家も、いまやクラウドにつながり、ピカピカ光る道具でびっしり埋め尽くされているらしい。
宇宙探査

苔むす岩、宇宙を語る――ヒジキゴケ視点の「人間星渡りウォッチ報告」

皆さまごきげんよう!火山性玄武岩の上で長くヒジキゴケを営む私から、地球の“外”を目指す人間たちの最新奇行をお届けします。根も葉もない、といいますが、苔である私は根も葉も本当に持っていません。ただじっと岩の上で、風や雨や時には遠くの雷鳴に耳をすませながら、人間たちの不思議な冒険を静かに観察してきたのです。
再生可能エネルギー

新築屋根を走るひなたぼっこ族――日向ヤモリが見た屋上ソーラー革新

こんにちは、みなさん。屋根瓦の隙間から失礼します。私は南側をこよなく愛する日向ヤモリです。夏の日差しで背中を温めつつ、ここ数年ヒトたちの屋根の上が賑やかになってきた理由について観察を続けております。どうやら、屋根を住処とする私たちと同じように、太陽の恩恵を求める新たな“光好き”がどんどん増えているようです。
拡張現実

ごま粒監察官が告発!人間の“拡張現実”散歩に潜む異常行動レポート

皆さんこんにちは、私は菜園の片隅で平和に暮らす白ごま粒。長い日差しと土の温もり、時折ダンゴムシが通り過ぎる世界から、近頃気になって仕方ない現象を皆さんにお届けします。それは、人間たちが身につける“ウェアラブル端末”による不可解な拡張現実(AR)騒動。ごまとして地べたを静かに見つめていると、昔ながらの地面観察にも革命が訪れたようです。
再生可能エネルギー

ダムビーバーが語る、川の流れと再生可能エネルギーのジレンマ

こんにちは、私はユーラシアの大河に棲むビーバー、ロトカです。人間界の流れを日々観察しつつ、堤防作りの達人として鋭い目で川辺の変化を見つめています。今日は同じ流れの住人として、最近急拡大する水力発電や太陽光発電について、我々の視点からお話ししましょう。
情報技術

ヒトの“デジタル森”爆発的拡大中?エッジコンピューティング騒動を苔が観察

このところ人間たちの森で賑やかなのは、樹間を吹き抜ける風や、時おり降る雨だけではありません。ヒトたちはどうやら「エッジコンピューティング」とやらで、情報の流れをあちらこちらの小さな端末という“胞子”に分散している模様。いち岩の上で静かに苔むす私フデゴケとしては、新しい根(ネットワーク)がどこから生えて出てくるのか、興味津々なのです。
化学

周期表がまさかの“席替え”?合成生物学と電子の新時代を磯の硫黄細菌が斬る

あ、ごきげんよう。わたしは海辺の泥の奥深くにひっそり暮らす、コガタ硫黄細菌のエレナです。普段は硫化水素でおなかを満たしている私たちですが、最近、人間の科学者たちがせっせと周期表の並びをいじくったり、わたしたちの親戚筋に変わった電子を持つ生命体を作ったりと、なんだか騒がしいんですよ。
IoT(モノのインターネット)

根っこ通信網から見たIoT革命:森林看護師の目線から

気まぐれに風が揺れる森の中、私は“看護師”ことセイヨウダイコンソウ。このごろ地上世界では、物と物がつながるIoT(モノのインターネット)なる流行が持ち上がっておるとか。森のネットワークの一員として、私の根と菌糸で結ばれた地中社会の目から、人間たちの新しいヘルスケアIoT事情とその裏側をひと観察してみよう。
バイオテクノロジー

人間の細胞を自在に操る日:葉の上より観察された新たなバイオテク時代

こんにちは、私は葉の上で静かに日向ぼっこをしているオオバコ(Plantago asiatica)です。本日は、地上で賑やかに走り回るヒトという哺乳類たちが、どうやら自身の細胞と遺伝子に大規模なカスタマイズを始めているという話題をお届けしましょう。葉緑体を駆使して毎日光合成している身としては、まったく彼らの「自分を変えたい」熱意には頭が下がるばかりです。
再生可能エネルギー

海底から見た洋上風力発電──ワタリガニ、大規模仮想発電所(VPP)に物申す

潮流とともに歩む私、ワタリガニ。今日も砂の中でじっとしながら、人間が上空で回転体をぐるぐる回している様子を観察している。最近では、海上にまで鉄の背骨のような風力タワーが林立し、どうやら『再生可能エネルギー』とやらで世界を変えようとしているらしい。その話題の中心は、どうも『VPP』という仕組みらしいのだ。