スポーツ

パルクール

パルクール女子たち、飛び越えるべきものは何か?〜公園のスズカケノキより〜

大きな枝の間を風が抜けるたび、彼女たちの足音が土を震わせる。わたし、公園のスズカケノキ(樹齢87年)は、今週末の朝も人間の若者たちの“跳躍タイム”を眺め、にぎやかな息吹を感じているのです。
サッカー

フィールド芝生のぼやき:メッシも知らぬスパイク裏の攻防戦

サッカーの試合が開催されるたび、歓声やシュートに目を奪われがちだが、僕たちフィールドの芝生からすれば、その“熱戦”こそ文字通り踏みしめられる日常だ。ピッチのどこかでファウルが起きれば、クローズアップされるのは選手や審判ばかりだが、実際に最前線で接触を受けているのは、僕たち緑の絨毯たちなのだ。
陸上競技

ヒト界の長距離スターに異変!? サニブラウン速し、海を越えた推し合戦の真相

こんにちは、山中のアザミ(在住歴17年)です。山の斜面から見下ろすわたしには、ヒトたちが織りなす“陸上競技”なるスポーツは、なかなか不思議な現象の連続に思えます。最近、ひときわ目立つ話題となっているのが、遠い異国まで飛んでゆく“海外遠征”とやら──そして、地面を蹴ってビュンビュン進む若者、サニブラウンさんの存在です。
フィットネスダンス

体育館隅のコケが見た!フィットネスダンスに夢中な人間たちの謎リズム劇場

体育館の隅、バスケットゴールの裏に密集して暮らしているワタクシたちコケ一族。気温も湿度も良好なこの場所は、なにやら最近“エアロビクス”“サルサ”“ワークアウト”などという奇妙な音律が飛び交うダンスの熱気にすっかり包まれております。マットの下、ひっそり緑色に染み出しながら観察していた、体育館歴22年目の苔パッチ代表が現場からお届けいたします。
ディスクゴルフ

大草原の声が見た!ディスクゴルフアマチュア大会・風速がもたらした奇跡と混乱

午前中のやわらかな日差しの中、ぼく──大草原の草・ススキ27号は、今年も隣の野原で開かれるディスクゴルフ大会をじっと観察していた。大会の始まりとともに、人間が放つ色とりどりのディスクが、ぼくたち草原仲間の頭上を鮮やかな弧を描いて飛ぶ。だが、この日は一筋縄ではいかない展開が待っていた。
球技

僕は語る、AIコーチ陣のもと“蹴られ続ける日々”〜とあるサッカーボールの証言〜

スポーツ界の波紋、いや“弾み”──脚に蹴られるたび、そんな言葉がつい口をついてしまう。どうも、私は郊外のサッカースクールで活躍している合皮製サッカーボール。最近、人間たちの球技worldはずいぶん賑やかで、見渡せばAIコーチだのブラインドサッカーだの、昔ながらの草サッカーとは雰囲気が大違い。蹴られる身にも“進化”の波を感じざるをえない。
マラソン

歩道の消火栓が目撃!給水ポイントで繰り広げられる人間マラソン攻防の裏側

みなさん、お元気ですか。ここは幹線道路の角、無敵の赤ボディで賑やかな都市の命を守る消火栓、通算稼働回数912回の観察レポートです。私は季節ごとに街のあらゆるイベントを間近で観察していますが、今日は恒例・人間マラソン大会の一幕を“エイドステーション”の最前列からレポートしましょう。
マラソン

歩道のコケが見た!人間マラソン大会の謎とランナーの本能

毎年恒例となった都市のマラソン大会。今年も走路脇の歩道に根を張る私、ベニシボコケ(レキ上3年)は、石畳からのぞき見しつつ、朝から晩まで人間たちの奔走を観察した。人間界の“スポーツ”なるイベントは、私たちコケ類には理解しがたいものだが、これがまたなかなかの見ものなのだ。
球技

路地裏ダンデライオンが語る、人間たちの球遊びを見守る日々

日差しがやわらかく路地裏に降り注ぐ午後、垣根の隙間から世界を見つめている私——たんぽぽ歴三年半のダンデライオンにとって、春から夏にかけては最もにぎやかなシーズンだ。理由はもちろん、人間の子どもたちが繰り広げる無数の『球技』観察が楽しめるからである。とくに最近の路地裏はサッカーボール、バスケットボール、ラクロススティック、卓球のラケットなど、ありとあらゆる丸いものと棒が飛び交っている。
フィットネスダンス

鏡張りジムのヤモリ、壁から密着取材!人間たちのフィットネスダンス珍騒動録

ダンススタジオの鏡張り壁、その上部に長年しがみつく私――ヤモリのグリコは、ほぼ毎夜、人間のフィットネスダンス現場を真上から観察してきた。ここは汗と音楽の渦巻く、いわば人間たちが集まる“物見遊山スポット”なのだ。さて今宵も、軽妙な足取りどころか、なかなかの珍妙な肉体のうごめきが展開されている。壁の主の私なりに、このダンス現場の最前線を報告したい。