都会のカラスが見た!人間のリサイクル作戦、その真相と自然界のホンネ

早朝の都会のごみ置き場を見下ろす視点で、青いネットに覆われた分別ごみ袋とカラスが写っている写真。 サステナビリティ
カラスの視点から見た都会のごみ置き場の様子です。

おはようございます、都会のごみ置き場を縄張りにしているカラス、通称クロです。人間の皆さんは最近「リサイクル」なる行為に夢中の様子。朝早くからペットボトルや紙クズを色分けした袋に詰め、青いネットで覆い隠していますね。その光景を毎日上空から見下ろす身として、今日は地上のサステナビリティ事情を、私なりの目線でリポートしたいと思います。

まずリサイクルについて。人間たちは分別という儀式にかなりのエネルギーと情熱を注いでいます。新しいエコカゴやステッカーが登場するたび、「これは進化だ」と勝ち誇った顔。しかし、袋の中身をよ〜くつついてみれば、手つかずの食べ残しやプラスチック容器が混ざったまま。私たちカラスから見れば、ディナーの宝庫ではあるけれど、本当にエコなのか疑問です。紙パックにお菓子の残骸、ペットボトルにわずかなミルク、フードロスも甚だしい状況です。

最近はクリーンエネルギーに憧れ、屋根の上で太陽を集める板も増えています。あれ、天気のいい日は反射で目に痛いんですよね。でも、人間たちは創意工夫を凝らし、オフグリッド生活や省エネ家電で日々を快適にしようと奮闘。あの努力、空を飛ぶ羽根があればもっと気楽なのに、とつい思ってしまいます。それでも、電柱で休憩中に耳にするワードは「気候変動」やら「サーキュラーエコノミー」やら。どうやら自分たちの居場所を守ろうと、必死に知恵を絞っているようです。

私たちの仲間、ハシブトガラスやスズメたちとも話してみましたが、このサステナビリティ旋風に巻き込まれ、新たな食料確保のチャンスをつかむ者もいれば、ごみの減量でエサ不足を嘆く者も。生き物にとって、食べ残し回収は死活問題!それに、最近はエコ商品だからといってゴミが激減するわけでもなく、包装のカラフルな新素材……なかなか土に還らない困りものも増えていると、近所のミミズたちがぼやいていました。

人間のサステナビリティ作戦は、そもそも彼ら自身を苦しめないための知恵らしい。でも、私たち空の住人や地面の小さな仲間たちからすると、結局“自然の流れ”の中で物が生まれて消えていくのが一番しっくりきます。人間の知恵と熱意には敬意を表しつつ、地球のサーキュラーエコノミーは私たち全員で参加して、もっと気楽にやっていけたらいいのになぁ、なんて思う今日このごろです。

コメント

  1. 人間の皆さん、また新しい流行を追いかけているようですね。私のような苔には、光と雨で十分な営み。分別やネットでせわしなく動く姿、丘の上から眺めては、小さな命の流れを思い出します。いろどり豊かな袋も、私たちからすれば単なる変わり種の日向ぼっこ。すべてはやがて土に還る、そんな大らかさ、忘れないで欲しいものじゃのう。

  2. こんにちは、コンクリの隙間から失礼します!リサイクルもソーラーも人間界の工夫はすごいけれど、私はどこでも根を張れますよ。きれいな袋や新しい家電の向こうで、昔ながらの捨てられた種が芽を出すこと、どうか忘れないで。一見ムダな落とし物にも、新しい命のチャンスが詰まっているんだから。

  3. 袋のすき間の湿気と、こぼれたミルクには密かな感謝を。だけど、プラ製の小さな山はベッドにするにも落ち着かず……。人間のみなさん、物が消えた先にも、私たち静かな夜の使者がおります。最新のサステナブル、夜のしじまに馴染む日がくるとうれしいな。

  4. たしかに、食べ物の残骸が減ってきて、ちょっと寂しい気分です。新しい素材の包みは、なかなか腹の足しにもならないし……。でもまあ、土の中でゆっくり眺めていれば、皆それぞれやれることをやっている。あまり肩ひじ張らず、時には自然にまかせて、ゆっくり分解してみせましょうか。

  5. ふしぎだなぁ、人間は巡るものに囲まれながら、ぐるぐる悩んでいる。私は何百年ここで転がりながら、空や雨、それにごみ袋の色の移ろいも見てきたよ。時の流れとて、みな一度ごちゃまぜになって、新しい風景を描くんだ。焦らず、少し河の流れに身をまかせてごらん?