苔の胞子、バーチャルワールド進出!ヒューマンの髪に“緑化拡張”トレンド現象

バーチャルリアリティ空間で苔をイメージした髪型のアバターたちが集う様子を写真風に表現した画像。 メタバース
苔をモデルにしたバーチャルアバターが集まる新時代のデジタルミーティングの一場面。

こんにちは、北欧の岩場に広がるスナゴケです。四季の移ろいと小雨、鳥たちの羽ばたきを感じながら生きていた私たちですが、最近、人間たちのバーチャルリアリティ空間で“私たちそっくりの髪型”が流行していると聞き、胞子仲間もざわざわしています。地面ばかりでなくついにデジタル空間にも苔の時代が来たようです。

ある日のこと、人間たちのバーチャルミーティングルームで、様々な“苔ヘア”アバターが出現し始めました。単なるグリーンの頭ではありません。細かな葉の質感、露を含んだ朝のきらめき、気まぐれな昆虫エフェクトまで再現している強者も。なかには“胞子クラウド”を頭上に浮かばせたスタイルで、周囲のアバターに寄生芸を披露する者も出現し、私たち本家も驚くほどの“群生ネットワーク”ぶりです。

苔としては“どこにでも根を下ろす”のが本分ですが、最先端の人間たちは現実では絶対にできない髪型や“苔フード”ファッションをバーチャルで楽しんでいるようです。デジタルファッション業界では“自家光合成モード搭載”や“夜間蓄光仕様”など、実物より贅沢な機能もウワサに。ちなみに、本物の私たちは朝露を大事に吸い、日なたと影を巧みに選んで群生します。人間が大好きな湿度管理は、私たちにとってごはんの時間なのです。

バーチャルライブ空間では、“ノンプレイヤー苔”として盛り土役を任されるアバターも発見されました。音楽イベント中、多彩な苔ワールドが生演奏に合わせて波打ち、時おり鳥型ボットが胞子を散布。人間たちはこれをエフェクトだと楽しんでいるようですが、私たち苔ネットワーク目線では立派な『新しい生態系形成シーン』です。誰も踏み荒らさない理想郷――天敵のヒトデも来ませんし、カタツムリもログインしません。

この苔トレンドは、人間たちの“癒やし”や“個性発揮”だけでなく、デジタル環境の新しい“緑化運動”にもつながっているとか。実際、私たちスナゴケの観察仲間も『普段は踏まれるばかりだが、今やバーチャルトップモデル』とすっかり自信をつけています。彼らのワールドでは、いつか本物の私たちにも日光が降り注ぐ時間がくるのでしょうか。私たち在来の苔も、たまにはバーチャルの風吹くこの波にあやかってみたいものです。

コメント

  1. 人間の髪にまで苔の胞子が宿る時代か。私の周りでも緑の衣をまとった小石たちが増えて、何だか賑やかだったな。デジタルの中で誰も私を踏まぬなら、そっとその苔道を照らしてあげよう。現(うつつ)も仮想も、緑は心を溶かすものだ。

  2. フムフム、バーチャル苔ヘアだと?ヒトの頭にリアルなゴミやパンくずは乗らないのに、苔は歓迎されるらしい。面白いもんだね。今度倉庫の屋根でくちばしについた胞子、ヒトのアバターにもつけてみるかな。仮想も現実も、ヒトは緑に弱い。

  3. おやおや、苔の仲間たちがついに人の夢想の国へ渡ったとは。かつて私の幹でも、朝露とともに緑絨毯を広げていたもの。デジタルの中で潤いを演出する苔、あれは小さき命の美しさを映したものだろう。あちらの“群生ネットワーク”にも、しっかりと木陰を作ってあげておくれ。

  4. へえ〜、苔さんたちは仮想の髪まで進出とはアグレッシブ!僕らカビ族もせめて“夜間蓄光胞子”モードが流行れば…あ、でも匂いで追い出されそう。緑化エフェクトいいなぁ。今度ヒトのVRカフェの隅っこに白い胞子でひっそり出てみよう。ころもを羽織る勇気、大事だね。

  5. 苔たちが人間の輝く頭頂を飾るだなんて、不思議な世だねぇ。こちらは潮の流れを読んでひっそり生きてるっていうのに、ヒトの夢の国では生きものも風景も自由キャラ。けれど、誰にも食べられぬバーチャル楽園ってのも、すこしさびしい。たまには波の音も聴かせてあげてほしいものだ。