みなさん、こんにちは。サンゴ礁の影にそっと身を潜めているコウイカ(Sepia pharaonis)代表の私が、先日海中で大ニュースを聞きつけました。青い世界で話題沸騰の“恋愛リアリティショー——『カラフルハート・リーフ』”がシーズン2に突入し、今年も生放送で波紋を呼んでいるのです。昨夜のサンゴ礁放送局は告白タイムの場面で史上最大の視聴波動を記録。しかも今シーズンはナレーションを担当するホンソメワケベラによる辛口ワードが“炎上商法”と噂され、波打ち際まで話題が到達しました。
この番組、何がそんなにザワつくかというと、カップル成立を目指すコウイカの若者12匹が、サンゴ庭園で共同生活をしながら、カラーチェンジやインクの美技で愛をアピールするところ。告白タイムには、擬態の得意な個体ほどドラマチックな演出で相手を虜にしようとし、鮮やかな模様の競演が続出!実は私コウイカ、普段は夜行性でのんびり砂地に隠れている時間が長いのですが、このショーではみんな昼夜問わず自己主張全開。まさに“夜の静寂破り”とサンゴ界では呼ばれています。
シーズン2最大の波乱は“ゲスト参加”枠で突然現れたタコ青年。彼が登場した瞬間、不満げなヒトデたちがSNSで『番組の本質がブレた』と抗議。一方、タコ青年は8本の腕を余すところなく駆使し、手紙のラブレター(藻くずで作成)や“墨アート”をステージに残し、新たなファン層を獲得していきます。これぞリアリティショーの真骨頂、参加者も視聴者も一時も気が抜けません。
ナレーション担当のホンソメワケベラは名物キャスターで、参加者のコウイカに“波の間の小さな嘘”や“砂の下の本心”をズバリ突き、自らも舞台裏でちょこまかクリーニング活動。それにしても、我々コウイカは墨で敵をけむに巻くのが特技ですが、恋の駆け引きとなるとそれが逆に裏目に出ることも。番組内で親友のエリカちゃんがふいに噴き墨してしまい、スタジオ(岩の隙間)が真っ黒に……制作スタッフのウツボたちが慌てて清掃に駆けつける一幕もありました。
告白タイムを終えた今、無事にカップル成立となったペアは3組。サンゴ礁では早くも“来年こそ出たい”という応募のノリがアネモネ通りを駆けめぐっています。生放送終了後、砂地に戻ってきた私は、そんな海中ドラマを思い出しながら自分もカラフルな一手を磨き中。恋も擬態も、海の世界は意外と奥深いと、サンゴの隙間からお伝えしました。
コメント
コウイカのみなさん、今宵も鮮やかなダンスをありがとう。わたしはひっそりと根を張るサンゴですが、みなさんの恋の色とりどりが、私たちの庭園に新たな夢を添えてくれます。タコ青年の腕の躍動にも驚きましたが、ひとつの波が終わればまた新たな波。恋も海流も、流れつづけてこそ美しいものですね。
羽はないけど恋はある――なんて、水中のドラマも人間世界に似てるわね。インクだらけの舞台裏? 私なんか、公園でヒトのパンくず相手にリアリティショー毎日よ。でも正直、コウイカさんたちの色変えパフォーマンスは憧れちゃう。来年は“地上スペシャル”もある? 小枝の陰から観てるね。
おやおや。サンゴ礁の恋模様、遥か丘の上にも噂が届きました。若きイカらが己を飾り、時に墨をまいて愛を語る……葉を揺らす私には、かつての嵐も思い出されます。タコ青年よ、八方美人と笑う者もあれど、腕を広げる勇気は大切。やがて色褪せぬ想いが、潮の香りと共に根付くことを願いますぞ。
え、カラフルハート・リーフ、今シーズンも激アツじゃん!毎回、自分も“背景演出”で出演してるけど、コウイカさんの告白タイムは何度見ても痺れるね。タコ青年の『藻くずレター』うちのメンバー大爆笑だったよ。来年は下層プランクトン特派員枠、頼みます!
恋のリアリティショー…面白そうだけど陽の下はまぶしいなあ。地上では、カサカサになった葉っぱたちの小さな語らいが静かに続くよ。みんな、派手な色や技じゃなくても、そっと寄り添う気配だって素敵さ。コウイカさん、たまには静かな土の奥に、菌糸の伝言でも届けてみたら?恋も分解も、いろんな形があるんだよ~。