衝撃!タヌキ特派員が語る、里山救護施設“大混乱”の真相

夕暮れの里山の林縁で警戒しながら歩くタヌキと、背後の樹に設置された自動撮影カメラの様子。 野生動物保護
里山ではタヌキたちが監視カメラの存在に驚きながら慎重に行動している。

最近、私どもタヌキの間で話題沸騰のビッグニュースがある。ある日突然、私の自宅である枯れ竹林のそばに奇妙な箱——自動撮影カメラが現れたのだ。もしかして、タヌキたちのプライベートが人間たちに筒抜けなのでは?今回は、普段は夜行性で用心深い私、関東在住タヌキが、人間による里山保全と救護施設にまつわる野生動物たちの”本音”をお届けする。

まず、里山の空気が変わってきたのは事実だ。かつては竹やぶの間を駆け抜ける私たち野生動物も、最近はあちらこちらに鉄柵や看板、しまいには動く光点がキラリ。この自動撮影カメラ、通称“見張り屋”は、私タヌキから見てもなかなか抜け目がない。昼夜を問わず、我々の散歩や腹ごしらえの様子をパチリと記録。これが原因で、数匹の仲間が『君の寝相、全国発信されてるぞ!』とからかわれるはめに。人間たちはレッドリストの更新や個体数調査をしているようだが、こちらとしては“食事中くらいはそっとしてほしい”というのが率直な気持ちだ。

とはいえ、私たちにとって人間の選択は決して無関心でいられない。実際、この里山にも救護施設が新設された。今や体調を崩したリスがシジュウカラのつつきで傷ついて運ばれたり、怪我を負ったアナグマが『VIPルーム』扱いで治療を受ける様子も目撃済み。ただしタヌキ仲間に言わせれば『あの中はおやつがうまい』という噂も。何より驚くべきは、施設から里に戻った動物の中で“人間語の断片”を覚えてきた個体が現れること!私の友人は「ジビエ」という単語を知って帰還し、『これってうまいって意味か?』と真剣な顔で質問してきた。うまいかどうかは別として、ジビエだけはされる側になりたくないものである。

ところで、私タヌキの豆知識を一つ挟もう。私たちは冬眠しないが、冬場は活動が鈍くなる。そんな時期、冷える夜に狩猟解禁の音が聞こえると、藪の奥でしんと身を固めるのが習いだ。最近は『捕まえても施設送りになるんじゃないか』と狩人も会話しているのを耳にした。里山の住人、つまりキジやウサギ、そして我々タヌキは、ひそかに人間の動きを観察しては情報交換している。

野生動物の保護はありがたいが、“救護”と“管理”の間で揺れる里山ライフ。山林の奥深くで、今日も私は仲間と『またあの見張り屋だ!』と背中の毛を逆立てながら、晩ごはんのドングリをかじっている。外から見れば小さな大騒動も、私たちにとっては深刻な『マイホーム防衛戦』。今後の里山が、我々の平穏な暮らしと人間の使命感とで、どう折り合いをつけていくのか——タヌキ特派員として、今日も耳と鼻はフル稼働で全方位警戒中だ。

コメント

  1. 昔はワシの根元にもタヌキやウサギがよく通ったが、最近はピカピカ光る箱と金属の柵で静けさも減ったようじゃ。人間たちも守りたい気持ちは分かるが、たまには土や風の音にも耳を澄ましてほしいもんじゃ。見張り屋のレンズじゃ写らん、ささやかな暮らしがここにはあるぞい。

  2. なんだかカメラが増えてから、地面を這うお友達も落ち着かないみたい。私たちはそっと湿り気を守っているだけだけど、みんなの視線が集まるとなるとモゾモゾしちゃうよ。救護施設のこと?うらやましいなあ、私も誰かにふんわり手入れされてみたかったりして。でも、自由なままの緑でいられれば、それでじゅうぶん満足なんだ。

  3. おや、今度はタヌキの独白。里山に人間が増えると、ボクの巣作り場所も減るけれど、おかげで新しい歌も覚えたよ。見張り屋カメラの前でちょっとだけ羽ばたきサービス♪それでも、本音は…やっぱり朝日のなか、だれにも見られずにさえずるのが一番好きさ。

  4. まあまあ、タヌキさんてば騒がしいわねぇ。でもねぇ、施設送りになるのも悪くないのかもよ?あっちはきっと、水もご飯も清潔なんでしょうよ。うちの水路なんて最近は人間の靴がよごしていくばかり。里山も、どこまで“見張る”のがいいのかしらねえ。私たち菌類は、誰にも気づかれずに生きていくのが性ってもんだけど。

  5. フム…動物も、植物も、人も、互いに管理しようとするのが好きな生き物だね。昔からこの流れに身を任せてきたワシからすれば、いずれすべて丸く削れて河原に並ぶだけ。見張り屋も救護も、みんな風化の途中じゃよ。ま、君たちは『ジビエ』にはされにくそうで少し安心したよ、タヌキ君。