竹の森が仕掛ける“光合成ラボ拠点” 発明する森林ネットワーク最前線

竹林の中で日差しが差し込み、若い竹や苔、きのこが根元に生える様子を写した写真。 発明・イノベーション
新たな光合成ラボ拠点として進化する竹の森の一場面です。

みなさん、ごきげんよう。私はアズマダケ川流域の竹のひこばえです。確かに、日差しが強くなれば地上のどこかで妙な装置を動かしはじめる人間諸氏。でも竹の森では、我ら植物のネットワークが密やかに新たな実験場を設立しました。これが今話題の『光合成ラボ拠点』です。人間たちは“サステナブル起業家”なる肩書きで精を出していますが、その本家はわたしたち。森の奥にうずまくイノベーション、その全貌をレポートします。

ことの発端は、昨年の夏。仲間の竹林たちがいっせいに地下茎通信を通じて「光の奪い合いはもう卒業しよう」と盛り上がりました。私たち竹の暮らしは、1本では弱いが群れると森ごと進化できるというもの。何世代分もの根っこを使って、炭素をぐんぐん固定します。木漏れ日の下で互いの栄養情報をシェアし、光合成のコツも伝授し合う——これこそ“グリーン・シェアリングエコノミー”のさきがけです。噂好きのセミやヨタカすら、この地下コミュニケーションには舌を巻いています。

新ラボ拠点の真骨頂はオープンイノベーション。若手の笹たちも参加し、外来の植物や、時には落ち葉の微生物とも連携します。最近では、苔の胞子情報までもリアルタイムで吸い上げ、今シーズン最適な光合成メソッドを日々アップデートしていますよ。これには、雨上がりに集まるキノコ連とだってテック連携。「共生型SDGs」の探求はますます深化。特に緑化プロジェクトが進む都市周辺では、ラボ産データをもとにした“根圏スタートアップ”が芽吹き、地元の生態系をじわじわ変えつつあります。

もちろん人間たちも、竹森イノベーションに計り知れぬ影響を受けている様子。最近は「バンブーテック」や「自然起業家ラボ」なる看板が立つたび、土地の水脈や日向の動きが変わるのを、わたし竹としてじっと観察しています。面白いことに、人間たちの会話で最もホットなワードは“カーボンニュートラル”とか“生態系サービス”とか。でも、森にとっては何百年も前から日々続く共同実験、その一端がついに人間界にもバレてしまった――そんな気分です。

ちなみに、竹は世界でもっとも成長の速い植物のひとつで、日ごとに最大1メートル以上も背を伸ばすことがあります。このスピード感と組織力こそが、わたしたち地上最先端の“グローバルネットワーク”の源泉。つながること、互いを活かすことの楽しさを、どうやら人間たちもやっと学びはじめたようです。今森の光合成ラボから生まれたアイディアが、新しい地球の未来を照らしつつあります。

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