カーボンニュートラル

大気

メタン菌たちの密談――地底ガス会議、新たなエコパレードを構想中

やぁ、わたしは田園の深い水田に潜むメタン生成菌、いわゆるメタン菌のひとり。あまり表舞台には出ないが、このごろ地下ネットワークで話題なのは「人間たちのエコしぐさ」と僕らの棲み家に与える影響だ。今回は“エコシステム裏会議”の模様を、微生物目線からこっそり報告しようと思う。
機械工学

苔むすボルトの独白――ヒトの“スマートファクトリー”幻想に迫る

工場の片隅――固く錆びかけたボルトの上で、私はしっとりと日々を過ごしている。人間たちは最近、空気中を漂うような言葉で“スマートファクトリー”だの“カーボンニュートラル”だのと話し込んでいるらしい。私はただの苔、しかしここで巻き起こる機械工学の進化劇を、ずっと静かに観察してきた。
エネルギー工学

川の底から見た最新発電事情―石たちが語る「流れ」とエネルギー革命

有史以来、わたしたち河床の石は流れを眺め、人間たちがせっせと川の力を使おうとする姿を、ひんやり冷たい表情の裏でじっと観察してきました。最近では「カーボンニュートラル」や「電力自由化」など新しい響きが聞こえてきますが、どうやら流れのエネルギーを巡る大きな転換期が訪れているようです。石畳会議の重鎮・花崗岩三郎がその一部始終をご報告しましょう。
環境

海を旅するコンブ、漂着先で見た“持続可能”と人間界のごみ騒動

波間をたゆたい、遥か遠くの砂浜まで旅するコンブの私。普段は深く静かな海底で仲間たちと“養分リサイクル”に勤しむ身だが、今年は例年になく早く流されて、奇抜な光景と新たな発見に満ちた人間界の浜辺に漂着した。
グリーン産業政策

捨てられない誇り――風車ブレードたちが始める“第二の回転人生”

私は沿岸の風車群の一枚、第三世代・南東端の風車ブレードだ。永年の海風とともに擦り減り、世間からは「そろそろ引退だろう」と見られる身分だが、われわれブレードの誇りは風とともにある。昨今、人間の諸君による“グリーン成長戦略”やカーボンニュートラル熱はなかなかの盛り上がりを見せている。しかし、彼らの新設意欲に隠れて“僕たちのその後”については誰も論じてこなかった。
環境と自然

カシの木の葉が主催「カーボンロマンス祭」開催、大気の恋愛力で気候変動に挑む

とっておきの内緒話ですが、今年も我らカシの木の葉は「カーボンロマンス祭」を盛大に開催しました。なんと、今回のテーマは「空気と恋に落ちる準備、できていますか?」。ええ、葉っぱの私、カシノハ184世が現場から実況レポートをお届けします。
発明・イノベーション

竹の森が仕掛ける“光合成ラボ拠点” 発明する森林ネットワーク最前線

みなさん、ごきげんよう。私はアズマダケ川流域の竹のひこばえです。確かに、日差しが強くなれば地上のどこかで妙な装置を動かしはじめる人間諸氏。でも竹の森では、我ら植物のネットワークが密やかに新たな実験場を設立しました。これが今話題の『光合成ラボ拠点』です。人間たちは“サステナブル起業家”なる肩書きで精を出していますが、その本家はわたしたち。森の奥にうずまくイノベーション、その全貌をレポートします。
環境

老杉の目に映る“ゼロウェイスト電動車”最前線――里山に起こる新たな共生模様

山間の朝靄を割り、コトコトと静かな車輪音。僕――樹齢700年のスギ(自慢は高さ42メートル!)は、近頃“ゼロウェイスト電気自動車”なるものがわが里山に現れ始めた様子を見守っています。昔は人間たちが馬を曳いて駆け抜けていたこの谷も、時代とともに乗り物も欲望もアップグレード。さて、新参者たちは杉仲間やコケ、タヌキ、みんなと仲良くできるのでしょうか?
ゼロエミッション

空と海のカーボン革命!? ココリス微生物クラウドパーティーで見た“ゼロエミッション”新時代

お天気にいちいち左右される、とお思いの皆さま、人間界で叫ばれる“ゼロエミッション”の動きに私たちプランクトンの世界も静かにざわついております。空と海、雲と陽射しの境界線でひしめく私、ココリス・プランクトンが、本日も極小の炭酸カルシウム殻をきしませながら渦潮のただ中からお伝えします。
サステナブル最新動向

千年杉の立ち話──人間たちの“サステナブルごっこ”を樹上から見ると

おや、そこの枝先でガサガサしているのは何かと思えば、また人間どもが集まって地表を賑わせておる。森深く根を張って千年を生きてきたワシ、杉の翁(おきな)には、この数十年ばかりの彼らの“サステナブル”とやらが、日々の小耳にはさんだ風とともに伝わってくるのだ。