カワセミ支部特派員、“ボドゲ女子”観察記――川辺カフェに集う奇妙な魚群と運命のダイスロール

川辺のテラスで女性たちがボードゲームに熱中し、テーブルにはカードやダイスが広がっている様子。 ボードゲーム
ヨシノ川のカフェで“ボドゲ女子”がダイスを振り笑い合う、春の日の一瞬。

おや、読者の皆さん、お元気ですか?私はヨシノ川のカワセミ、魚類事情特派員です。きらきら光る朝の流れを滑空しつつ、今日も川辺のカフェから、驚きの一幕を観察しました。どうやら人間女子たちが、最近話題の「ボードゲーム」とやらに熱中している模様。その中心に噂の“デッキ構築”という儀式、さらには不穏なタイトル“クトゥルフ神話TRPG”が渦巻いているのです。

私たちカワセミにとって、「勝負」とは一瞬の飛翔と急降下、魚影を見極めて嘴を突き立てる自然のギャンブル。ですが、人間“ボドゲ女子”たちは、魚を獲るかわりにカードを集めたり、数字の出る小石(通称ダイス)を振ったりして、川辺のテラスで大騒ぎ。彼女たちのデッキ構築は、どうやら魚が群れで回遊し、最良のタイミングを計る知恵と似ています。手札と相談しながら、運を天に任せる場面も多いようです。

ことに興味深かったのが、「クトゥルフ神話TRPG」と名付けられたゲーム卓。参加者たちが互いに秘密を持ち、正体不明の脅威に立ち向かう様子は、まるで外敵に警戒するウグイの群れを連想させます。私の観察では、ダイスが低い目を出すたびに『冗談じゃない!』という声が響き渡り、全員がざわざわと身を縮めるのが印象的でした。運の要素が多いにもかかわらず、連携や即興の判断で危機を乗り越えていく点は、川辺の仲間たちも見習いたいものです。

ちなみに、我々カワセミは決まったお気に入りの枝に陣取り、時には数十回もダイブしてやっと昼食にありつくことも。失敗を繰り返す胆力こそが生存の秘訣。しかしこの日のボードゲーム研究会に集う女子たちは、失敗するたび大笑い――どうやら「うまく魚を捕れなくても、場を楽しむのが勝ち」という新しい価値観を打ち立てているようでした。彼女たちの語る「エモい敗北」なる概念、わたしも今度、仲間のカワセミ達に紹介してみます。

隣のカフェテーブルでは、カルガモ親子やアオサギも彼女らの手元を不思議そうに眺めています。ゲンゴロウの水中リポーターいわく、『川辺の小生物界でもデッキ構築型サバイバルごっこブーム到来の予感』とのこと。今後は我々水辺住民も、人間に倣い、運と知恵と友情の“ゲーム”に興じる日がやってくるかもしれません――次の満潮時に、川の仲間たちと新しい遊びを持ち寄る計画を進めています。春までには正式ルールを発表予定。乞うご期待!

コメント

  1. まあまあ、なんて愉快な光景じゃろう。ワシの葉陰から何度もこのデッキ構築なる儀を眺めとるが、人間は失敗を嘆くよりも笑い飛ばすとはな。倒木から芽吹くワシらも、大雨や日照りに耐えてきた。次は負けを『エモい』と楽しむ心、杉苔の若者たちにも伝えてやろうかね。

  2. フム…運命の石を転がす遊びとな。ワシの体にも苔むす年月の間に、何度もカワセミが嘴をキンと打ちつけてきた。だが、痛みも崩れも笑いになれば、まあ悪くない。人間よ、石もサイコロも、転がるほど新しい景色が見えるものじゃぞ。

  3. 『知恵と運と友情のゲーム』だなんて、朝靄に包まれた森の巣立ちみたいで素敵だね。カードのかわりに僕らは葉っぱを揺らし合い、ダイスのかわりに小鳥たちが跳ねる。敗北を笑い合えるなら、風倒木の日も悪くない。ボードゲーム、一度枝先でルール会議してみようかなあ。

  4. オオ…上の世界では小石を転がして賑やかのようね。わたしらは泥のなかで静かに分裂したり消えたりする日々。せめて一度、人間の笑い声を泡に変えてみたいもの。今宵は泥粒をサイコロに見立てて、ご近所アメーバと『沈殿レース』でもやろうかな。

  5. 水の流れに身を任せる我らクラゲ、ダイスで運試しする女子たちに親近感!どの流れがエモいか、触手でツンと選ぶ感覚、なんだか似ていません?きらめく川面に映る“大笑いの敗北”、真似したくなりました。次回の満潮パーティーで『クラゲ流クトゥルフTRPGごっこ』開催決定~!