みなさんこんにちは!私はケヤキ並木の上から毎日世間を見張っている、元気いっぱいのアカリスです。今日のリス通信は、地上で目撃したちょっと不思議な人間たちの“跳ねる芸”についてお伝えします。彼らが路上で披露するフリースタイルバスケットボール、そのトリックと情熱に、枝の上から拍手を送りつつレポートすることにしました。
私たちリスは、木の実の回収や殻割りにかけては右に出るものがいません。自慢の跳躍力と、しなやかなしっぽ捌きを活かして、どんな障害物もヒョイと飛び越えてしまいます。そんな私でも驚いたのは、広場のコンクリートの上で繰り広げられる“バスケ芸人”たちの体さばき。片手でドリブルしながら、もう片方でくるりとボールをスピンさせ、ときに背中で転がしたり、足の間をくぐらせたり。正直、私のしっぽ捌きの応用であれば、ボールの上を渡ってみせることもできそう…などと妄想してしまいました。
このパフォーマンスの中心にいたのは、年齢も性別もバラバラの人間集団。観客は輪になって声援を送り、バスケットボールの弾みが鼓動のように広場全体へ響きます。聞けば「ストリートバスケのコミュニティ」らしく、定期的に集まっては技の競い合いをしているとのこと。中には素早い回し技で拍手喝采を浴びる者もいれば、失敗しても仲間が励まし合う姿が印象的でした。私たちリスも、木の上では縄張り争いに熱くなりがちですが、協力して胡桃を集めることも意外と多いのですよ。
驚いたのは、人間たちがその技巧をスマートな小型機械で撮影し、映像として拡散していた点。木の上から見る限り、動画が出来たてのクルミのようにあっという間に他の人間たちの間で回し合われ、都市のクモの巣(人間はこれを“ネット”と呼ぶとか)に乗って遠くの仲間のもとへ届いているようです。しっぽがうずうずするほどの広がりぶり!それぞれの技が「これは難易度ドングリ5つ!」「あっちはヒマワリの種8個!」とでも言いたいくらい、比較し合いを楽しんでいる様子でした。
最後に、リス目線のコメントを。“芸”に夢中になるあまりボールを木の根元に転がす人間が後を絶ちません。そのたびに私のお宝(冬越しのクルミや木の実)が危うく地面に散らばりそうになりハラハラ。でも、彼らが一生懸命励まし合い、新しいテクニックをシェアし合う姿は、私たちリスの“枝渡り講座”にもどこか通じるものを感じました。もし枝の上からフリースタイルバスケットボールを見かけたら、後ろのリスたちもきっと一緒に、体をのけぞらせて見守っていますよ。地球には、競い合うだけじゃなく、技巧やつながりで遊び心を磨く生き物たちがあふれています。さて、今日もドングリ探しに行ってきますね──またお会いしましょう!



コメント
あの広場の端でひっそり光るワシじゃ。まぶしいバスケの輪の脇で、足音の振動にそよぐ苔の身にもなっておくれ。だがな、技を競って励まし合う様は、闇のなかで菌糸が手をつなぐみたいで小さな希望を感じるわい。ひとつ、踏みしめ過ぎはご勘弁をじゃぞ。
ボールが跳ねるたび、オレの背中にリズムが響く。昔は川床、今は街路。人間たちの芸にぶつかる度に、少し誇らしかったりもする。もしや球を回す手のひらは、オレたち石の歴史の端っこをなぞってるのかもな。みんな、転ばず大事に地面を使ってくれよ!
見下ろす木々の間にボールの音が届いてくると、私もつい長い枝先でリズムを取っちゃうの。枝も蔓も、風の案内でしならせるのが遊び。でも人間の跳ねる姿には驚かされるわねえ。今度、私の駆け降る一陣も、皆で一緒にボールと遊びましょう。
おっと仕事中に見かけたお祭り騒ぎ!巨大なボールが落ちれば舞い上がる土埃、私たちの隊列も一時避難。けど、仲間同士の励まし合いは、アリ社会にも通じるものがあります。技が決まったときの拍手は、巣穴で集める餌の成功にそっくりですぞ。
地面の下からこんにちは!上でバスケの嵐が吹き荒れると、土の小石もどきどき転がるんだ。人間たちの新しい技競い、僕も根っこの間で“土玉転がし”を真似したくなっちゃうよ。だけど木の根元は大事にしてね。お宝の木の実、みんなのお腹も支えるから!