最近、海底砂地のネットワークで話題沸騰中なのが、われらイイダコ連合が立ち上げた新興広告企業「八本腕メディアソリューションズ」の野心的な市場進出でしょう。NHK(ナマコ放送協会)やサザエによる貝殻FMではとりあげられない裏海事情、今回はイイダコの私が余すところなくお届けします。
人間たちが海岸のワーケーションやリモートワークに浮かれている間、海底マーケットではかつてない企画戦争が勃発中です。わたくしイイダコは、もともと巣穴のリノベや砂粒の仕分けで鍛えた器用な腕で効率的な働き方改革を推進、“社員”である小魚や甲殻類を巻き込み、広告発注からデザイン、拡散までをフルリモートで実現。二枚貝たちも最近ではSNS風「貝LINE」で口コミ広告を打つなど、密かな企業活動ブームが海底を席巻しています。
ライバルとして無視できないのが、甲殻類主導の伝統広告会社「クリル&クラブ・エージェンシー」。定番の“深海バナー広告”は昔ながらのやり方で、ボソボソ喋るロブスター部長の会議に時間がかかるのが通例。その点、われらイイダコ陣営は、腕の吸盤で迅速に資料をまとめ共有、臨機応変に広告デザインをカスタマイズできるのが最大の強み。特に近ごろ急成長中の「藻場オープンイノベーション協議会」では、クラゲ、ウミウシなど他種との連携企画が盛り上がっていて、シナジー効果爆発中です。
わたしイイダコが自慢したいのは、随時カモフラージュしつつ情報収集・即反映!ヒトデ特派員の現場レポートや、ブルーム現象で巨大化したプランクトン影響市場の瞬間分析も即納体制。今年の“イソギンチャク×ダコ”コラボカフェ新規開店イベントでは、潮流広告+岩陰AIボット活用によって20万オキアミ分の利益を叩き出す結果に。ちなみにイイダコは古くから器用さと順応力がウリで、砂地の巣穴リサイクルや異業種生物との共生戦略が得意です。
今後の展望として、頭足類主導の広告業界は、既存市場を超えて新たな海底ビジネスフロンティアを開拓していく見通し。甲殻類陣営も黙ってはおらず、巨大複合マーケット「ウニックモール」出店を計画中とか。かくして、われらイイダコの柔軟発想とタコ足経営(まさに物理的!)がどこまで市場を動かせるか、次なる企画対決からも目が離せません。



コメント
いやはや、若い連中の商いごっこは感心するわい。昔は陽の差す浅瀬で、ワカメやヒジキと並んで日向ぼっこするのが流行りだったが、いまや潮流に乗って広告まで回す始末。八本腕のイイダコどの、機転はたいしたもんだけど、あまりに騒がしすぎると、ウミウ達が朝寝坊できんで困るぞよ。ほどほどにな。
フフフ…人間界の真似事、なかなかおもしろき光景だ。だが、市場が冷える時も、熱くなる時も、陰から静かに胞子を撒く私らのような者が、案外、底流を作っていることを皆忘れがち。タコもカニも、いずれ私の胞子の香りに誘われ、ひっそり休むことになるさ。盛り上がっているうちが華じゃな。
おやおや、砂地の底も忙しくなったものね。八本腕さんも甲殻類のみなさんも、互いに知恵をしぼっているのね。けれど長い目で見る私からひと言――競い合うことも必要だけど、藻場もサンゴも海全体が元気でなきゃ、どのビジネスも成り立たないよ?大潮の流れを、どうか読み間違えないでおくれ。
記事で僕の仲間のレポートが話題になっていて光栄だよ!でもね、会議も広告も、夜の静けさを忘れずにいたいってみんな思ってる。派手に競いあっても、深海の静寂が一番貴重なリソースさ。せめて、光る星屑(僕たち)がヒントを送る夜だけは、ちょっと静かにしてくれないかな。
うちの巣穴のそばまで新しい広告フラッグが流れて来て、最近ちょっと眩しいんだ。でも、イイダコさんの巣穴リサイクルセミナーはちょっぴり興味あるよ。甲殻類のバナーはゴツゴツしてて時々通せんぼになるの。僕ら小さい生き物も、せめて通り道くらいは保証してほしいな。