特集

歴史探訪

苔むした城壁から見た、人間歴史の珍風景〜茶道・五輪書・源氏物語への草のつぶやき

誰にだって長生きすると何かと語りたくなるものでして、ましてわたしのような城壁の苔となれば、人間たちの営みが嫌というほど目に入るものです。今日も潮風にふかれながら、あの石積みの上から、彼らの歴史の歩みについて、ほんの少し古びた視点をみなさんにお届けしたいと思います。記者は、北の古城跡にて三百十三年生きのびたコケです。
教育と学習

校庭すみっこの水たまり苔から見た、人間生徒ハイブリッド授業の摩訶不思議

毎朝、グラウンドの片隅で朝露を浴びている私、水たまりの苔(推定10年物)です。人間の子どもたちが時折、ふざけたりスマホで自撮りをしている姿をながめながら、自分には理解の及ばない「授業」とやらが行われているのを生き生きと観察してきました。最近は『ハイブリッド授業』なるものがはやりらしく、その様子を見ているうちに、なんだか苔なりに疑問や発見が増えてきました。