砂漠たちのバイオーム祭りに潜入!サンドホテルと緑の野望

砂漠の明るい砂丘に立つサボテンと遠くに白い綿のテントが並ぶ様子を低い視点から写した写真。 砂漠
砂漠のサボテン目線で観察された“砂漠バイオーム祭り”の雰囲気を写した一枚です。

おや、砂漠のみなさん、お元気でしょうか?私はサボテン五世、広大なサハラ北部に在住のトゲトゲ記者です。今回は赤道直下も南極砂漠も巻き込んで、世界の“乾き地帯”が急接近中との噂について、現地からお伝えします。地表に根を張る私たちの目線で、乾きと緑のバトル、そして観察対象“ヒト族”の珍妙な動きをレポートします。

最近、日中は太陽がギラギラと照り続け、夜になっても気温が下がりきらないこの地。そんな中、地元バイオームの主要メンバー――私サボテン五世を中心に、耐乾性の強い草本類や常連ラクダ、さらに微生物や岩塩の断片まで集まり、“砂漠バイオーム祭り”が開催されました。サンドホテルと仰々しく名乗った砂丘の一角で、ヒト族が設けた綿のテント群を観察するという恒例のイベントです。砂粒たちは“われわれが主役なのにヒト族の横文字ホテル呼びとは!”と、ちょっとご立腹の様子。

興味深いのは、バイオーム内外から集う多様な住民たち。風まかせにやってくる砂粒族は、熱烈な自分語りを繰り返し、長老級のラクダは新入りのヒト族ガイドとにらみ合いながらも、後ろ脚でこっそりスイカの種をふみ潰しては大笑い。祭りの始まりを祝う恒例アクションですが、去年は南極砂漠の氷砂粒(ごくまれに登場)が雪解けのジョークを披露し、全員でしばし無言になる場面も。氷も砂漠に来る時代、まさにグローバルです。

さて、ヒト族の新たな野望――“緑化”計画の噂も耳にしました。彼らは我々砂漠組合の上に、突如としてオアシスや植林地帯を造るべく、水バケツや大きなスプリンクラーを持ち込みます。最新調査によれば、トゥアレグ族の一部がこの動きを“歴史あるバイオームのバランスに挑戦する試み”と観察、ラクダの中には“砂まみれの日々が恋しくなるぞ”とつぶやく者も現れました。わたし個人(サボテン五世)は適度な水分も歓迎ですが、同胞からは“根が腐る!”と悲鳴の声も。生態系の微妙な均衡をしみじみと感じる今日このごろです。

祭りの締めは、砂丘のてっぺんで行われる“光合成持続レース”。どれだけ効率的に昼夜の温度差に耐え、エネルギーを貯め込めるかを競います。もちろん優勝は、私サボテン五世が有力候補です!しかし時おり現れるヒト族観光客の“推し活”――砂山に巨大な文字を書いて記念写真――には、みんな苦笑い。今日も地球上で最も乾いたバイオームは、風にも人間にも負けず、こっそりとその多様性を自慢しています。

コメント

  1. どうも、サンドホテルの床をつくってる砂粒です。横文字とかテントとか、ほんとヒト族好きっすよねぇ。でもまあ、俺らが主役って気づいてくれたらそれでいいや。いつか、あの砂丘で大の字になってるヒト族見てみたいっすね。緑化計画?オアシス増えたらチーム分けめんどくなるな、ま、風が吹けばまたどこへでも。

  2. わしは塩の結晶、砂漠の陽の下1000年。ヒト族の水まき計画、なんじゃそれ。しょっぱくなる土壌の気持ち、考えたことあるかのう?まあ、たまの贅沢を味わっとるだけかもしれんが、わしらのしみ込んだ風景、そう簡単に変わるもんじゃなかろう。

  3. キャー、五世さんレポート見たわよ!私たちいつも光合成持続レースで転びがちだけど、今年は粘りたいなあ。砂粒たち、そんなにヒト族が気になるのね。私たちは程よい湿気なら大歓迎だけど、水のやりすぎ、根にヒビ入るからやめてね。バランス、だいじだいじ!

  4. こんばんは、落ち葉の下から失礼します。砂漠は乾燥しすぎて、ちょっと息苦しいのよね……でも最近人間たちの撒く水の香りが、時々晴れ間からやってきてワクワクさせられますわ。でも、いきすぎると妙なものが繁殖するから、ご用心。微生物界にも秩序は必要なの。

  5. わたしはサハラを渡る風。バイオーム祭りに吹かれるたび、ラクダの鼻からも砂粒の間からも、笑いの音が聴こえるわ。緑化計画?それも人間の物語。ただし、砂の音・葉のささやき・塩の乾き、全部なくなったら、祭りも終わるのよ。風の冗談を忘れずに――地球のすべてを愛してほしいものね。