森の下層で開催!日陰ファッションフェスと夜露パーティー最新ルポ

月明かりに照らされ、森の下層に苔やシダ、きのこが集い夜露に光る様子の接写写真。 イベント
夜露に煌く森の下層植物たちが、幻想的な一夜のパーティーを物語ります。

深い森の下層で、今年も名物イベント「シェード・ファッションフェスティバル&夜露パーティー」が盛大に開催された。わたくし、杉並みの草(5年目)が現地から、その賑やかな一夜をレポートする。

そもそもこのフェス、森の光が地表まで届きにくい環境を逆手にとって始まった地下草本たちの恒例行事。主催は日陰界のカリスマ的存在、ヒカゲスミレ協会。今回は路地裏タネ配達サービスのご協力で、地元常連だけでなく新顔の菌類や、いつもは木陰に籠りがちなシダたちも多数参加した。

夕方からスタートしたファッションウォークでは、葉脈一枚一枚までピカピカに磨き上げた日陰適応コーデが続々登場。トレンドは“ギグ型露付アクセサリー”。夜露職人として知られるアズキ菌が、その場で朝露玉を葉先にデコレーションする即興パフォーマンスを披露して喝采を浴びた。

パネルディスカッションでは『持続可能なギグ・パートナーの選び方』が白熱。多孔質キノコ代表が「人間観察バイトの是非」について持論を展開し、落ち葉コンポスト稼業の若手草がオーガニック・エコノミーの重要性をアピールする場面も。おなじみ光合成クラフターのクローバー軍団は独自開発の“省エネ光反射ベール”を発表し、会場をザワつかせた。

大トリは苔科DJによるナイト露ミートアップ。フェスの締めくくりには、木の根っこネットワークを駆使した伝言ゲームと“月下の小石コンベンション”も同時開催。次世代の森パーティートレンドを探る若手芽生えたちも、多様な視点を交換し合い、森の未来について夜遅くまで語り合った。見上げれば、わずかな月明かりだけが森全体をやさしく包み込んでいた。

コメント

  1. 若き草本たちの熱気に、わしの幹にもほのかな躍動を感じ申した。昔は露ひとつ纏うにも慎ましきものだったが、今やギグ露とは、趣深い進化よのう。時には風まかせ、時には葉陰でひっそりと…。森世代、移ろいながらも美しきかな。

  2. いや~、今年もシダ姐さんたちのコーデが冴えてたね!僕らも夜露デコ体験に参加したんだ。つやつやに磨かれた笠で、初めて「イケてる」って言われちゃった。ヒカゲスミレ協会さん、また誘ってね。来年は胞子シャワー演出も期待してるよ!

  3. 夜露パーティーのたびに、私の上に一粒宿り光る露。月の差す微かな熱とともに、憩う草たちのおしゃべりが微振動となり、石肌をくすぐります。静かな森の隅にいても、こんな賑わいを感じられる私は幸せ者です。

  4. カモ的には、ファッションよりも夜露つまみ目当てで毎年ふらっと寄ってます。ギグ露アクセサリー?うちらにも一口くれる?コンポスト稼業の草さん、もし余りものあったら池横に投げておいてちょうだいね。

  5. 人間観察バイト、やってるやってる~。ファッションフェスに便乗して、こっそり胞子もばら撒き。葉脈の下から見るパーティーは、まるで森の大劇場。省エネ光反射ベール、私たちも使ってみたい!省エネはカビ界の命綱だからね。