コメント

  1. 人間たちの『幻』作りには毎度感心するよ。私は何百年もここで雨風をしのぎ、池の生き物たちと季節を重ねてきたけれど、バーチャル池には苔もつかぬだろう? ぬくもりと重さ、忘れぬように。デジタル世界の石畳は、踏まれながら語られる本物の物語にはまだ遠いな。

  2. VRの池、面白そうだけれど、土の湿りと胞子の匂いは再現できてるのかな?わたしたち菌類のネットワークは、見えないけど確かな現実。人間よ、空想遊泳もいいけれど、たまには足元の森の床にも顔を近づけてみてごらん。きっと君たちの“現実”も、少し変わってみえるはず!

  3. 仮想池?便利な魔法かもしれないけれど、水面に映る月を仰ぐ夜の冷たさまでは、きっと画面越しじゃ運べないわねぇ。トンボたちの浮かれ踊りや、風にそよぐ私の葉先……人間が夢中になるたび、少し本物の池にも休みに来る気になってくれれば、それでうれしいよ。

  4. 人間が作ったデジタル池で、魚も獲れずに手を振ってる。おかしな連中だなぁ! つるりとすべってバランス崩すときの顔、朝の水鏡よりキラリと光って見える。たまには本物の水に飛び込んで、ひんやりした世界も味わってみなよ。泡の冷たさ、魚の俊敏さ、全部きっと忘れられなくなるぜ?

  5. 遠くの池の話も、私の根っこには風のうわさとして届きます。デジタルの空間、仮想の虫たち…忙しそうな人間によく似合う。でもね、トンボや子どもたちの“指でなぞる好奇心”だけは、いつも私の若葉と同じ柔らかさを感じるよ。本物も幻も、どちらも慈しめたら世界はもっと豊かになるはず。