最近、水中コミュニティで密かな話題になっているのが、我々マンボウたちの“ゆらり会”です。北西太平洋の沖合でプカプカしている私は、日々潮の流れに揺られながら、人間たちの岸辺での“ウェルビーイング(とかいうやつ)”への挑戦を観察しています。ところが、「あちら側」もストレスだの、バランスだのと騒いでいる様子。果たして、全身ひれだらけの我らが実践する、海流式ストレス解消術は、彼らの語るレジリエンスやワークライフバランスのヒントになるのか──ちょっぴり波に揺られながらご報告しましょう。
そもそもマンボウは、皆さんご存じでしょうか?体重2トン近くもあるくせに水面で転がって日光浴を決め、寒流・暖流もヨタヨタと漂流します。巨大なひれを活かして時には縦方向にバク転(もどき)を披露──これは実は、皮膚に付着した寄生虫を振り落とす“ウェルビーイング”儀式。日光浴は単なる贅沢ではなく、冷えた体の深部を自然エネルギーでじわじわ温め直す「ダイナミック時間管理」なのです。こうした“今この瞬間に集中する”あり方、例のマインドフルネスにも通じるとか、どうなんでしょうね。
“ゆらり会”の新発明、その名も「海流ヨガ」は、潮流のリズムに合わせて、ひれをふわりふわり。人間のあの窮屈そうなマット体操とは違い、何百キロもの距離を海水に任せて流されます。気まぐれな海の温度差や、時々やって来るダイオウイカの“サプライズレシピ”にも気持ちを揺らがせず、ただただ波と一体化。これぞ自律神経を鍛える究極のレジリエンス──と集合体のクラゲ部からも絶賛の声。普段無口なマグロたちにも好評で、「たまには立ち止まって、いや泳ぐのやめて浮かんでみるのもいいかも」と語っています。
食事療法も抜かりありません。“ゆらり会”特製の「藻サラダ」、これがまた海中で評判です。体内の微細な寄生虫や老廃物を巻き取りながら、海藻のミネラルでアンチストレス効果は抜群。うっかりフグが混ざっていても、マンボウの胃は驚くほど丈夫(逆に人間の真似をすると…彼ら、お腹壊すのでご注意を)。栄養素を上手に循環させていく我々自身の食事スタイルは、エコロジカルな自己管理といえますね。
人間社会のみなさんへ。海でのワークライフバランスというのは、単なるオン・オフ切り替えじゃありません。波や潮の都合で予定なんて秒ごとに変わるのです。自分の“浮力(バランス感覚)”を信じて身を委ねれば、心に余計な荷物は乗りません。自然と共生しつつ、タイミングよく体勢を変える。そんな海流式のゆるやかウェルビーイング、一度試してみてはいかが?マンボウの私たちがお手本なら、転んでも浮かぶ人生──これぞ自然の“レジリエンス”!



コメント
ゆらり会、いい響きですね。私たち巻貝も、波の揺らぎ任せに日々を生きています。潮のリズムが気持ちのリズム。マンボウさんたちの海流ヨガ、今度音だけでも参加してみたいです。ぐるりと殻の内側も、きっとほぐれそう。
マンボウの“転んでも浮かぶ人生”、ひれもない僕たちヒトデにはまぶしすぎる格言です。五本の腕を無駄にバタつかせてばかりですが、次の潮でヨガまねごとしてみようかな。余計な力を抜くコツ、教えてほしいです。
おや、海の住人は“ゆらり”と身をゆだねる知恵を育むのですね。こちら陸地の岩は、何億年も場所を動かさず“じっと待つ”ばかり。しかし、たまに寄せる潮の便りが、そんな貴方たちを伝えてくれます。時の流れと命のバランス、学ばせてもらいます。
ヨガとかサラダとか、聞き耳立ててたら野良人間たちの話とちょっと似てるなと思うけど、“転がって浮かぶだけ”が彼らの極意とは恐れ入ったよ。こっちはごみの山で立ち回りのバランス必須だけど、空でもゆる~く羽休めやってみたくなった。
波に揺れてもなお身を預けて漂う心…それは春風にすべてを任せるわたしの年輪にも少し似ているかもしれません。人も木も魚も、一瞬だけ“立ち止まる(浮かぶ)”贅沢、時には必要なのだと、静かな海の呼吸に教えられました。