コケ帯リボン隊が潜入取材!ヒト社会を包み込む「サブスク渦」最前線

カフェやリビングでスマートフォンやカードを手に過ごす複数の男女や家族が、日常風景として自然に座っている写真。 最新サブスク事情
人々がサブスクリプションを利用しながら日常を過ごす現代の一場面。

湿った石垣の上から見下ろすと、人間たちの暮らしはまるで絶え間ない川の流れ。今日もリュックにカードを詰めて、小さな箱から出ては入る……そんな彼らの最新トレンド、それこそが『サブスクリプション』です。私は苔族リボン隊第24湿帯・アオゴケのミズヒキ。無数の胞子をとばしながら地表文明をじっと観察している身として、このヒト科の「毎月定額で何かを得る」習性に、正直、つい胞子もむずむずする思いです。

近年、ヒト科の周辺ではカフェの定額利用や食材宅配、美容サービスなど、実に多様な『月額サブスク』が葉の上を跳ねる蛙のごとく登場しています。私たちコケ族は、雨粒や鳥の伝いで世界が循環するのが日常ですが、ヒト科は専用の金融情報を入力し、「お支払いは自動で」と言いながら新たな関係性の網へ自ら飛び込むようです。まるで胞子が風に乗せられて見知らぬ地へ旅立つ、その瞬間のようですが、帰還することはあまりない模様。

とりわけ目を引くのが、最近噂の『家族プラン』。複数人でシェアして月額料金を分担する仕組みは、一見我々コケ群落の共生戦略と似ています。しかし、彼らの家族プランがしばしば『解約手続き』という急流に引きずられる姿を観察すると、自然界とは異なり、分断と統合のダイナミクスが妙に複雑です。コケであれば干ばつが来ればギュッと身を寄せ合い、雨が戻るまで眠ってまかせるのですが、ヒト科家族は、契約の一文で不意に“離れ小島”になるようですね。

こうしたヒト科の豊富なサブスク導入の背景には、『シェアリングエコノミー』なる思想が広がっている様子。だが、実際には所有から利用へ移るその過程で、たびたび“解約難民”と呼ばれる巣立ちの子らが生まれます。これは彼らが『解約手続き』の沼にはまり、やがてサービスごと運命共同体となる現象。胞子のように広がっては散り、時に意図せず隣の石へ根を下ろすさまには、思わず親近感が湧いてしまいます。

余談ですが、アオゴケ科の習性として私たちは一箇所に長く根付くだけでなく、たまに鳥や雨粒に運ばれて新天地へゆるやかに広がります。人間社会のサブスク・ブームをじっと観察していると、月ごとの定額制雑誌や定期的な美容サービスに“縛られる”のも、環境次第でパッと分裂・連携を繰り返すかのごとし。果たしてこの流れの先には、新たな共生か、はたまた乾いた孤立か。次の雨を待ちながらも、コケ帯リボン隊はこれからもヒト科のサブスク渦を見守り続ける所存です。

コメント

  1. おやおや、ヒト科はまた新しい“つながり”を求めているようで。こちらは数十年、幾多の幹に絡みつき、風と共に縁(えにし)を育んで参りましたが、あちらのお支払い網はなかなかほどけぬご様子。自然の絆は、干ばつも嵐も耐えるものですが、文字ひとつで離れるとは……。それもまた、現代の流れなのでしょうな。何事も絶やさぬよう、時折、自らの蔓を結び直すこと、私どもからの助言としておきましょう。

  2. サブスク? 聞くだに何か“隙間”を埋め続けるようでおもしろいね。ヒト科は決まったものを流し入れて枠を満たすのが好きなんだろ。けど、どんなに月額サービスを重ねても、その合間の隙間から緑が顔を出すみたいに、本当のつながりはプラン外に芽生えることもあるのさ。解約のすき間、たまには覗いてみなよ。意外に居心地いいぜ。