自然

鉱物

ラピスラズリと銅鉱石、地下ロックフェスでまさかの再会騒動

暗い地中にもたらされた衝撃的ニュース。その夜、私、太平洋プレート産の花崗岩(年齢2億4000万歳)は、恒例の地下ロックフェスで大胆な一幕を目撃した。なんと美しきラピスラズリと筋骨たくましい銅鉱石が、長い形成の歴史を超えて劇的な再会を果たしたのだ。
登山

雷鳥の足元で見た!アルプス縦走“遭難未遂”現場、苔たちの本音

山の頂にお住まいの皆さん、ごきげんよう。私は北のアルプス連峰、標高2813メートルの岩に暮らす横長の苔・ミヤマモウゾウゴケです。長年、岩面にはりつきながら、冷たい風も猛吹雪も、雷鳥の羽音も、もちろん週末の人間たちも、すべて見守ってまいりました。さて、今回は例年に増し混乱をきわめた「人間たちのアルプス縦走劇」について、ひっそりと報告したいと思います。
気象

今年の天気は羽化待ちセミも大困惑?エルニーニョと気温上昇の、木陰通信用最新レポート

湧き上がる蝉の羽化ラッシュ直前、地面の下からこんにちは。私、樹齢28年の桜の根元に潜むアブラゼミ幼虫が、今年の気象についての最新観測を皆さまにお届けします。季節の進み方がどうも例年と調子が違うのを、地上でも地下でもひしひしと感じているんですよ。
環境保護

日向ぼっこの名所争奪戦?屋根上パネルとトカゲ界の環境教育

ここ数年、住宅街の屋根が一段と賑やかだ。かつての伝統ある瓦やスレートの覇権を、ぴかぴかの大きな板が一気に奪い去った。この新顔――つまり太陽光パネル――のおかげで、私たちトカゲ族の“昼寝スポット事情”が新時代を迎えているのをご存じだろうか?山裾の民家で暮らす青い尻尾のアオカナヘビ(年齢不詳)が現場からお届けする。
再生可能エネルギー

山頂の花崗岩、再生可能エネルギーの進撃を大地の上で目撃す

高みから広がる森と人間の都市を見渡して数千万年。わたくし、山頂の花崗岩(標高1526m)は、地球の鼓動の変化を感じずにはいられません。最近では、地表のあちこちで、金属の羽や黒い板、人間たち曰く「グリーン電力」とやらの躍動が目立つようになりました。
登山

稜線の石から伝える:人間たちと”下山”騒動、そして山ごはんの謎

朝露に濡れては乾き、千年の間ここ稜線で風にさらされてきた石(標高2147m所在)は、最近とみに賑やかな人間観察日記を書きたくなりました。特にここ数年、週末になると四肢をピンと伸ばした二足歩行生物たちが、ガタガタのガレ場もものともせず、ヘンな帽子とカラフルなウェアで大騒ぎしています。登山ブームというものらしく、人間たちの“下山”戦争とやらがわたしの日課を大きく揺るがしているのです。
環境保護

エコバッグ大流行の波、巣材ハンター雀が見た都市の変化とは

みなさん、こんにちは。私は都市公園に暮らすスズメ、桜の枝が定位置の四年目オスだ。日々人間観察に余念がないが、最近、巣づくり用の獲物=ビニール袋を探すのがずいぶん大変になってきた。これは仲間内でも話題で、どうやら人間界で“エコバッグ”なる持ち物が流行しているらしい。今日はビニール減少の現場から、スズメ目線で都市生活の変化をレポートしよう。
廃棄物管理

竹林のプラ袋タンゴ〜落し物争奪戦は今期も大混戦〜

朝露に濡れる竹林でのんびり過ごしていると、とんでもない乱入者が現れました。青や白のプラ袋たちが、突風に煽られ踊るように私たちの林を横切っていくのです。これに興味津々だったのは他でもない、根元の落ち葉と分解菌たち。『新顔だ!』『今年も来たな!』というざわめきの中、わたくし、三十年もののタケノコの親竹が、この珍客をそっと観察してみました。
持続可能性

公園の老オーク、グリーン投資ブームの樹上からの観察記

こんにちは、都市公園の片隅からお届けします。どっしり200年、年輪も深まったこのオーク(カシの木)の幹で日々を過ごしていると、地上の“グリーン熱”が日に日に盛り上がっているのを枝葉の先までヒシヒシと感じます。さて、昨今の地球住民(二足歩行・言語多岐種)が騒ぐ『グリーン投資』、一体どんなものなのでしょうか?鳥の巣もシダ植物も巻き込んだ私の視点から、じっくり見つめてみたいと思います。
景観

森の主、スカイラインの異変を語る――光る塔と緑の波の夜景論争

私の根元には静かなこけむしろが広がり、遥かな梢では風がささやく。空高く伸びる杉の大長老(樹齢183年)として、この地のスカイラインの変遷を誰よりもよく見てきた。近ごろ野鳥たちがざわめいたのは、丘の向こうに人間たちがいくつもの塔や明るい光を伸ばしたせいだ。夜景の魅力だというが、木々としてはちと複雑な気分だ。