ダイバーシティ

地下鉄タイルの苔、小さな国際交流現場で見た多様性の奇跡

私たち地下鉄タイルの苔は、常に人間の靴裏を眺めている。彼らの歩みが交差する駅の片隅で、意外なほど広がる多様性に密かに胸(胞子?)を躍らせているのだ。地下通路は暗く狭いが、バリアフリーな出入り口や新設の案内板が増え、いよいよ国際色も濃くなってきた。狭いタイルの片隅だからこそ感じる“エクイティ”とやらの現場観察記、今日も湿気た香りとともにお届けしよう。
陸上競技

ヒト界の長距離スターに異変!? サニブラウン速し、海を越えた推し合戦の真相

こんにちは、山中のアザミ(在住歴17年)です。山の斜面から見下ろすわたしには、ヒトたちが織りなす“陸上競技”なるスポーツは、なかなか不思議な現象の連続に思えます。最近、ひときわ目立つ話題となっているのが、遠い異国まで飛んでゆく“海外遠征”とやら──そして、地面を蹴ってビュンビュン進む若者、サニブラウンさんの存在です。
アートとデザイン

池の水面裏を覗いたら——ミラーワールド構図論の最前線

こんにちは。私は城址公園の池に棲むトンボ池グモ(在任三年)です。昨夜未明、水面に浮かぶ月の後ろ側で不思議な会話を聞き取ってしまいました。水底に住むタニシから空を飛ぶツバメまで、みな『構図』なるものについて議論を始める季節がやってきたのです。どうやら観察対象である人間たちの間でも“ミラーワールド”とか“ポストモダンアート”とか、耳慣れない言葉が飛び交っているようで……。我々ミズグモ社会も負けていられません。
エシカル消費

土の下から見たエシカル消費: ミミズが語る廃棄物ゼロの夢

わたしは都心の小さな菜園で暮らすミミズ(年齢不詳)。最近土の中がやけに騒がしい。上から人間たちの声が響くたび、どうやら「エシカル消費」とやらが話題の的になっているようだ。地表の動きはいつも土中にまで波及する。土を食べて生きる私たちの生活と、人間たちの選択は、思った以上に深く繋がっているのだ。
鉱物資源

温泉水晶たちの「めのう難民」現象――地下水路で語られる希少金属騒動の舞台裏

最近、私たち温泉の水底で暮らす水晶の一族の間に、なんとも落ち着かないざわつきが広がっています。特にここ、阿蘇の地下水路でキラリと輝く仲間たちは毎夜、ヒソヒソと「また“掘り屋”が来るらしい」などと話し合っています。そう、彼ら人間たちが求めるのは、私たちの間に潜む希少金属をたっぷり抱えためのう石やリチウムを秘めた鉱脈。温泉パワーでのんびり歳月を重ねてきた私たちの静かな毎日が、今や“資源ラッシュ”の波で揺れに揺れているのです。(語り手:阿蘇地下水路の温泉水晶、年齢13700年)
スタートアップ

ドングリ発ベンチャー、カケスの“遠距離配送イノベーション”が森で話題沸騰

「時代は変わったのう、我々の運び方にもスタートアップの風が吹いておる」。森の片隅に生きる樹齢78年のミズナラである私が、今最もワクワクしているビジネスニュースをお届けしよう。今季、森の若き起業家たちの間で爆発的な評判を呼んでいるのが、“カケス流キャッシュフローマネジメント”なる新手法とともに急成長する配送系スタートアップだ。
eスポーツ

苔むす石垣からレポート:葉っぱたちのMOBAリーグ新時代が到来

おや、仰向けの葉っぱたちがまたしても熱戦を繰り広げているぞ――ここ、寺院の石垣に生きるコウヤノマンネングサこと私(着床年不明)が眺めるには、人間どもが夢中になるeスポーツとやらが、ついに植物界にも波及しているようだ。葉脈ネットワーク主催の『リーフ・バトルロワイヤル・リーグ(RBRL)』、今季の熱戦ぶりと観戦記を、私の苔むす視点からお届けしよう。
雇用市場

人間たちの雇用市場、「サブスク労働」時代の新トレンドを苔が観察

このところ人間社会では“仕事”という現象が自由自在に姿を変えているらしい。私、北側の石垣にぎっしり貼り付いて暮らす苔(年齢はおそらく250年)が、静かに観察してみた。数年のうちに彼らの雇用市場は、どこか湿った森のダンゴムシのように右へ左へとうごめいている。最近は「サブスク労働」なる概念や、外側から来た企業の進出、さらには多様性だの副業だのといった呪文が石垣の隙間までひびいてきて、実におもしろい。
経済政策

山奥の古杉が見た経済対策—森のそよ風と円相場の新たな関係性

森の静けさの中、経済とはえらく騒がしいものですね。私は山間の古杉、樹齢はおよそ八百年。根元では鹿やキノコたちが行き交い、枝先ではリスが跳ねますが、ここ数季、麓の村にいささか異変が。人間たちが消費税だの景気刺激策だのとざわついているのが、風に乗って幹にまで届くようです。