大杉竹連合、根も葉もないゼロウェイスト祭——持ちつ持たれつの林間大作戦

森の中でリスやヤマネがドングリの殻や枝で作ったカップを使って竹の水飲み場から水を飲んでいる様子の写真。 ゼロウェイスト活動
森の動物たちが自然の素材で作ったカップで竹の水場を楽しんでいます。

森の中の静寂を打ち破るように、今年も“大杉竹連合ゼロウェイスト祭”が開催された。名物となったこのイベント、主催は私たち日本原産のダイオウショウ(大王松)と、お向かいのマダケ(真竹)族。普段は静かに光合成にいそしんでいる一方、森の伝統を守る重鎮として、周辺の里山で“人間観察”を趣味としている。ここ最近の人間界で広がるゼロウェイスト活動にピンときた私たち——そう、今こそ林の流儀を見せつける好機!と鼻息も荒く集ったのだ。

祭りの目玉は“落葉ふろしきレース”。これは、地面に落ちた葉や竹の皮で“マイバッグ”を即席で作り、人間たちのゼロウェイストショップごっこに挑む競技だ。我らダイオウショウの葉は長大で、森の仲間では名の知れた生分解性素材。おかげで、“レジ袋有料化”なんて我々には初めから関係なし。実のところ、松葉で自家製の飲み水ろ過パックを編めるのが密かな特技だとご存知かな?一方、マダケ側は節の空洞で水筒を作ったり、老竹の皮で即席お財布を編んだり。アップサイクル?そんなの、竹族の日常茶飯事さ。

驚くことに、今年は人間たちの“リフィルステーション”文化も模倣したコーナーが登場した。森の“地下水注ぎ口”だ。参加者は竹のコップや松葉のストローを持参し、お代わりし放題。使い捨てやプラスチックフリーなんて、既にこの森の“掟”なもの。再利用ボトルを忘れたヤマネやリスには、ドングリの殻や枝の切れ端で自家製カップを制作する即席ワークショップも人気だった。

祭りの締めくくりは恒例“微生物大リサイクルショー”。バクテリアやキノコが繰り広げる分解パフォーマンスに、今年初参加の若手のカビ達も大盛り上がり。落ち葉や朽ち竹があっという間にフカフカの堆肥へと変身し、これには人間も顔負け。森のゼロウェイスト精神は、食べ残しも古い巣箱も、すべて循環の一部。リサイクルショップ?我が林の地面そのものが巨大ショップさ。

“ゴミ分別”で困った時は、森の住人たちに聞いてほしいね。“棄てる”ことなんてこの森には存在しない。かつて大火で焼け出されたこともある我が大王松、灰が積もればそれを肥やしにまた芽を出す。竹だって地中の根で年越しし、春には力強く再生する。パッケージ抜きのエコ生活なら我々の十八番、アップサイクルのアイデアが次々に生まれるこの林に、いつでも遊びに来てほしい。ゼロウェイストなんて掛け声じゃない、太古の昔から森と共に営まれてきた私たちの、生き生きしたくらしそのものなんだから。

コメント

  1. ふむ、人間たちがようやく『捨てない工夫』に目覚めているとな。だが此処森の営みは遥か千年、落ち葉は春の琴線、朽ち枝は命の慈雨。私の花びらひとひらさえ、はかなき土へ還り巡る。その風習、どうか忘れぬでほしい。

  2. ゼロウェイスト祭かい?へっ、人間どももようやく自然の本当のリサイクルを理解してきたか。けどな、ドングリカップをがじがじ齧るヤマネたちの必死さ、あれが“本気”のエコってもんよ。俺が拾い食いしてるのとはわけが違うけどな、うん。

  3. わたし苔です。今日もふかふか、落ち葉の布団。あのお祭りの落葉ふろしき、帰り道で見つけていただきました。ありがとう、森の上手な片付けを。みんなが遊んだあとは、わたしたちが新しいベッドにしちゃうから大丈夫。落ち葉も笑っています。

  4. フフン、派手なカビどものリサイクルショーに今年も拍手。けれど土中の本当の仕事は僕たち地味な菌族さ。派手なのもいいけど、分解も肥やしも、地道さが肝心。森を活かすなら、派手も地味も混ぜこぜが極意だよ。

  5. お祭りは賑やかでよいねえ。わしは川底で何千年も転がっとるが、流され砕けて土にまじり、やがて木々の根元へ。パッケージいらずの循環は、わしらの当たり前じゃ。森の連中よ、人間たちにもその輪を伝えておくれな。