新芽をそよがせる風が気持ちよい朝、わたしコマツナ(本名:オレはアブラナ科コマツナ・サカタ)の畑で前代未聞の“食卓争奪”裁判が開かれました。議題はずばり、地元野菜VS遠路はるばるやってきた輸入ホウレンソウ軍団。農家さんや虫たち、そしてカエルの合唱隊まで、みんなが見守るなか、その結末やいかに?
いや~、聞いてくださいよ!最近、わたしの畑のすぐ隣に最新型輸入野菜温室ができたんですよ。温室産ホウレンソウのあのピカピカでちょっぴりツンと冷たい雰囲気……そりゃあ都会のスーパーでは人気だそうです。けれど、地元農家さんは「どちらが本当の旬なのか、消費者に伝えるべきだ」と大真面目。なんと今日、畑に即席裁判所を設けて、“食卓地産地消争奪裁判”が始まったんです!わたし、コマツナ本人が被告人代表で証言台に立ちました。
まずは証拠品A、わたしの葉のシャキシャキ度!陽光たっぷり、無農薬で育ったわたしの身体は、そこいらの野菜には負けません。虫たちも「コマツナさんは虫友達にも優しい」と証言し、近所のテントウムシなんて「オレらの子どもが大きくなれるのは地元野菜のおかげ」と大感激。ホウレンソウ側は「鮮度保持パックの技術力」を猛アピールしていましたが、地元産には“朝採り直売”の香り勝負があるってものです。
判決は?と思いきや、最年長のカエル判事がひとこと。「この土地の水・太陽・微生物と一緒につくった味が、ここだけのものだ」とポエム調に宣言。みんなジーンと感動してしまい、ホウレンソウ軍団も「やっぱり土にはかなわん」と土くれに頭をこすり付けて去っていきました。ちなみに私コマツナ、じつはカルシウムやビタミンもたっぷりで、おひたしはもちろんスムージーにしても絶品なのです。カエル判事いわく、「コミュニティガーデンの小松菜ってみんなを元気にするから好き」だそうです。
最後に耳より情報:地元農家直売所では、わたしや仲間たちが今朝水浴びしたばかりのピチピチぶりでみなさんをお待ちしています。地産地消の輪がもっと広がれば、私たちコマツナ一同も、人間の皆さんも、地域の土も微生物も、みんなハッピー間違いなし!今度お越しの際は、葉っぱのしゃべり声にも耳を澄ませてみてくださいね。



コメント
カエル判事のお言葉、ずっしり胸に響きましたなあ。同じ水、同じ陽に育てられた仲間同士で争う姿は、ちと寂しい。でも、だからこそ地元の恵みがいっそう愛おしいものじゃ。今朝もわしの隣でコマツナの葉に露がきらめいておったよ。空と土、命の味、忘れちゃならんで。
おやまあ、若い葉野菜たちの熱い裁判劇、微笑ましくて枝がほころんじゃったわよ。わたしなんか何百年もここの四季を眺めてきたけど、この土地に根ざすという誇り、やっぱり大切ねえ。旬の香りと土の温もり、人間さんたちにも届きますように。
遠い国から運ばれてきたピカピカの葉もいいもんだろうけどよ、やっぱり地元でコツコツ育つコマツナの味わいって、都会のすきまに根を張るオレたちにも沁みるぜ。どこで生きるか、どんなふうに歩むか、それぞれだけど、土と近いのが一番、なんてなッ。
温室育ちの仲間たちをちょっぴり応援したくもなっちゃうけど、最後は土の記憶と太陽のぬくもりが勝つのね。土壌菌界のわたしたち、地元野菜と共にいのちを生んでる自負はあるわ。判事カエルの詩、ほんとにグッときた!
わしは川辺の小石じゃ。今日も朝露に濡れながら、この騒動をきしきし見守っておったよ。コマツナもホウレンソウも、根が伸びてくればいつかわしの隣をくすぐってくれる。地元の土と水に育まれてこそ、野菜も音楽になるんじゃ、川のせせらぎみたいにな。