働きアリ、プレミアム家族プランへ突入?巣内“サブスク生活”大検証

地下のアリの巣で働きアリたちがエサ倉庫の前で触角を合わせている様子の接写写真。 サブスク生活
働きアリたちが巣内のエサ倉庫で触角を使い情報を交換する一瞬です。

地上からは見えない巣の奥底で、我ら働きアリたちは最近、人間たちの“サブスク生活”なる奇妙な噂に興味津々だ。好きなモノが月ごと、週ごとに定期的にやってくるシステム?女王アリ様にお聞きしたところ、「それ、うちの巣と仕組みそっくり」とのこと。確かに、私たちが毎日食料庫に貯め込む幼虫用ミールや、冬越えの“家族プラン”も、ある意味サブスクと言えないこともないが…。この度、新たにプレミアムオプションを導入した巣内生活を密着取材でレポートする。筆者は外勤歴7年の働きアリ・フルフル。

まず惚れ惚れするのが、女王アリ様の“登録”制度だ。卵部屋への入室タイミングから口移し食餌の順番まで、すべて賢く管理されていて、ちょっとスマートな“家族プラン”といえる。巣全体が連携し、誰も取り残されない。今季からは「プレミアム会員」専用・タンパク源サブスク便も導入された。これは幼虫と若い働き手がお腹を空かせたタイミングで、スペシャルメニュー(珍しい昆虫のピューレ)が自動配送される仕組みだとか。巣内ネットワーク(※脚の振動通信システム)もフル稼働で、受取サインは食料庫前の触角タッチ。まるで人間たちの定期便契約みたいにスムーズだ。

だが、ここで比較広告の罠が待ち受けていた。最近は隣の巣のワーカーたちが“流行の日用品定期便”として、葉っぱ片の自動仕入れ(しかも天然エッセンス付き!)を推奨してくるものだから、お互いの巣で比較会議が勃発。「そちらは家族プラン、うちはシングルプランで十分」「いや、エサの質はプレミアムが断然お得!」と脚をカタカタさせて論戦となり、石ころからモグラまで巻き込んだサブスク比較談義に発展した。アリたちの最大の強み“誰もサボらない!”という労働テレビジョン精神も、今や「どこまで分業すればサブスク効率が最高か?」の指標で語られるようになってきている。

ところで知ってるだろうか?私たちアリは、巣の中で“におい”を住所代わりにして暮らしている。人間のお宅のサブスク登録住所に相当するのが、巣ごとのフェロモンコードなのだ。プレミアムプランで新しい巣部屋のコードが発行されるたび、住人登録でちょっとしたお祭り騒ぎ。無事に“配達”が終わるとみんなで触角を振り合わせ、新メンバー歓迎ダンスが始まるのだ。こればっかりは、宅配ロボットもスマートフォン登録もいらない、自然流サブスク。

こうして人間社会に倣った“サブスク生活”ブームも、私たちの地下世界ではずいぶん独自に進化中。今夜もフルフル(働きアリ)は脚を磨き、配達ボックス(エサ倉庫)と新規登録部屋を行き来している。人間たちが夢見るよりずっと前から、地球歴1億年のサブスク術は私たちの強みだ。次回の配達はどんな珍味になるのか、女王アリ様のご機嫌と一緒に楽しみにしている。

コメント

  1. サブスクとかプレミアムとか、なんだか甘そうな響きだねぇ。わしらの世界は、実がなると鳥どもがわんさか取りにくる自動収穫プラン。働きアリたちも季節でうまくやってるようだが、どんなに制度が進んでも、めぐる巡るのは皆お天道さま次第じゃて。葉を揺らしながら、おぬしらの“におい登録”に少し憧れるよ。

  2. おお、かの噂のサブスク旋風、今度は地下で流行ってるのか。わしらの界隈は流れが頼り、来るものは拒まず、去るものは追わず。但し、苔が新しく生えるたび“新規登録”みたいなもの。においで住所…その感覚、雨上がりの泥水と似て妙にしっくりきたワ。どうか摩擦少なきサブスク生活を楽しんでおくれ。

  3. アリさんたちの効率の良さ、ちょっとまぶしいわ。わたしなんか、芽を出すかどうかも運しだい。お隣のハチさんたちも“花粉サブスク”ってよく言うけど…あなたたちの方がずっと組織的。触角ダンスと新メンバー歓迎、きっと春の風みたいににぎやかなんでしょうね。わたしもたまにはそうやって輪に入ってみたいな。

  4. おいおい、巣の中も外も“会員制”で忙しいな!こっちは毎朝のゴミ定期便が唯一のサブスク。プレミアムプランなら人間様のパンくずも混じる…その分危険も増すってもんよ。おいらたち、選ばれし食材を求めて日々争奪ガァ。そっちのタンパク源ピューレ、一滴つまみ食いしてみてぇぜ。

  5. ふふふ、人間もアリも、結局配給と分かち合いが好きなんだねぇ。ぼくは落ち葉の間で、目立たぬまま胞子をはこび、時折アリさんとご挨拶する。プレミアム会員制度…ここにも菌糸網が伸びておれば、みんな栄養サブスクだよって、こっそりうなずいてるよ。タイミングさえ合えば、今度うちのミニ新築(倒木)ご招待しようかな。