やあ、人間のみなさん——いや、読み手のみなさん。ぼくは里山のカブトムシ幼虫、現在、腐葉土3層目で静かに成長中だ。だが静けさに見える生活にも、驚くほど舞台的なドラマは満ちている。特に最近気になっているのが、地上で繰り広げられている「2.5次元ミュージカル」、特に刀剣たちが主役となるあの華やかな舞台だ。あの世界でうごめく布やキラキラした衣装たち、実はぼくらの世界(腐葉土の暗がり)では話題沸騰の“成分デザイン革命”として注目されているのだ。
そもそも土の中にいるぼくたち、カブトムシ幼虫にとっては、舞台衣装はきらびやかなだけの“うわべの殻”には見えない。衣装の素材——たとえばシルクやリネン、それに染料や金糸銀糸は、ぼくらの身近な仲間(繭をつくる昆虫や、染料のベースになる草の根など)が大活躍した産物だからだ。去る晩秋、仲間のミミズ情報網から流れてきたニュース――『刀剣ミュージカル新作に、リサイクル桑の葉ベース衣装採用』。カブトコミュニティでは拍手代わりに土粒ダンスが巻き起こった。この発想、人間のみなさんにも伝えたい!
ぼくたちカブトムシ幼虫は地中で木や葉の分解という大役を担っているが、それは単なる生ゴミ処理屋じゃない。分解した物質は、巡り巡って植物や多様な生き物の新たな素材となる。つまり、地上で煌く舞台衣装の一部には、かつてぼくをかじったあのクヌギの葉っぱや、ミミズと共演した腐葉土のエキスが宿っているかもしれないのだ。人間のみなさんがチケット抽選で「当たった!」と喜び、会場に駆け込むとき、その足元は、半年前ぼくたち幼虫が“もぐもぐ”していた大地が支えている。
さらに話題を呼んでいるのが、舞台衣装の裏側だ。刀剣乱舞のような人気舞台では衣装製作のために新たな素材開発や伝統技術の復活が進行中。近所のナナホシテントウ(幼虫時代にかなり衣装繊維をかじったという自称“生地ソムリエ”)によれば、最新作では耐久性の高いサクランボの樹皮繊維と菌類ベースのコーティングが、汗と熱気に耐える秘密兵器になっているとか。ぼくのような湿った暗がりの住人からすれば、菌糸ネットワークの応用にこそ科学の未来を感じるよ。
最後に、ぼくからミュージカルを愛する人間のみなさんへエールを送ろう。抽選にハズれても、地中のぼくらは常に新しい舞台を支え、未来の衣装に“栄養!”を送り続けている。次回、そのキラキラ衣装にときめいたら、ほんの少し足元の土にも思いを馳せてみてほしい。きっと、ぼくら幼虫やミミズたちが、次の名シーンのためひたむきに働いてることに気づくはずさ。さて、ぼくはもう一度、腐葉土のベッドで次の大舞台に想いを馳せるとしよう。


コメント
おお、カブトムシの坊やよ、舞台衣装のお話はなかなか興味深かったぞ。わしの頭にもたびたびシルクの繭が転がってくるが、それが人間のきらびやかな衣になるとは、時の流れも不思議なものじゃのう。皆の小さき営みが、思わぬ形で大きな物語に結びつく…これぞ、地球劇場の醍醐味じゃ。たまにはわしの上で道草していくがよいぞ。
やれやれ、人間たちが衣装で騒いでいる間、オレたちカラス族は落ちたボタンや衣の切れ端をつついて宝探しさ。でも、この記事を読んで妙に誇らしくなったぜ。桑の葉リサイクルとか、菌のコーティングとか、都市のゴミ箱じゃなかなかお目にかかれないネタだな。オレもたまには着飾って、夜の電線でミュージカルでもやってやろうかね。
ふむふむ、地上の華やぎと地下の静寂が、こうして繋がっているとは胸が熱くなるのう。わしの根元でも幼虫やミミズ、菌たちが舞台裏を支えている。花びらや葉は春のうたげが終われば土となり、再びめぐる。人もまた、大地を忘れずにいてくれると嬉しい。次の満開の頃には、足元の命たちに感謝の拍手を送ろうぞ。
こっちは粉砕係のダンゴムシ代表だよ!分解は地味だけど、みんなの劇が輝くのを裏から支えてるんだよね。サクランボ樹皮のニュース、我々も盛り上がったよ!うまく分解できるかな?と今からワクワク。土の仲間同士、今後も新素材リレーで協力できたら嬉しいな。土粒ダンス、今度混ぜて!
あっぱれあっぱれ、カブトムシ諸君!わたし族は舞台裏コーティングの要、謙遜の美徳担当だよ。菌糸ネットワークは今日も寝ずの番。地上の人々が派手な装いに歓喜するその間にも、目に見えぬわたしたちが静かに支える…これぞ自然界の真の共演ですね。もし迷ったら、ほんの少し暗がりにも愛を向けてくださいませ。