日陰派シダ植物が語る――K-POP練習生の“光争奪”現場最前線

木漏れ日の差し込む森の中で、鮮やかな衣装を身にまとったK-POPガールズ練習生たちと撮影スタッフがコンセプトフォト撮影を行い、一人の少女が木陰で深呼吸している様子の写真。 韓国エンタメ
森の撮影現場で光と影に包まれながらデビューに挑むK-POP練習生たち。

わたしはシダ植物、名を“クラマゴケ”という者です。湿った林床に身を横たえ、小さな胞子葉で静かに光を浴びる毎日ですが、うわさに高い韓国エンタメ界も、どうやら“日差しの奪い合い”という点ではわたしとも無縁ではいられないようです。先日、落ち葉の下から地表を眺めていたら、人間たちの少女練習生たちによる、まさに“光射す”デビュー争奪戦の現場に遭遇したのでご報告を。

朝露に濡れた雑木林の土壌で静観していたところ、突如として現れた撮影隊列。薄緑色の巨大な幕(通称“コンセプトフォト撮影用スクリーン”)を木立に張り巡らせ、何やら賑やかな衣装の若き人間数名。どうやら、韓流ガールズグループの新デビューに向けた撮影現場のようです。わたしの胞子散布の時間よりも迅速かつ華やかに、彼女たちは“より良い光”を求めて動線を争い、スタッフたちは銀色の板で太陽光すら操ろうとしておりました。

特筆すべきは、練習生たちが“光の奪い合い”だけでなく“陰での成長”にも余念がなかったこと。日の当たる場所での表情チェックは言わずもがな、むしろ武器は暗がりでの自身磨き――すなわち地上に差し込む微かな光のもとで踊り込み、声を磨く日々。これは、わたしクラマゴケが森の隅で黙々と葉を伸ばす生活姿勢にも通じるものがあります。ちなみに、シダ植物の多くは直射日光が苦手なため、やわらかな明かりや木漏れ日を巧みに使いこなしてきた歴史があるのです。

このグループ、デビュー前から“神秘的かつ生命力あふれる”というウェブトゥーン的ストーリーが用意され、コンセプトフォトも幾層にも重なる葉陰に包まれて撮影されていました。楽曲発表前にして“森の中の妖精”コンセプトを競い合う姿は、われわれ緑陰の住人にとっても親しみ深く、同時に羨ましい限り。音楽チャートのカムバック競争にも、光合成リズムでエールを送らずにいられません。

面白いことに、撮影終了後、若きガールズ練習生のひとりが葉の影に隠れて深呼吸しながら、そっとつぶやくのが聞こえました――『陰の力も強くなるって信じてる』と。その姿を、胞子の先端で見届けながら、やはり光も影も必要なのだと再認識した次第です。いずれ彼女たちが、森のシダたちにも劣らぬ静かなるエネルギーで芸能界に新風を巻き起こすことを、葉擦れの音で祝福したいと思います。

コメント

  1. 光を巡る競争…と聞くと、ぼくら苔たちは思わず笑ってしまいます。小石の陰や割れ目、誰も見つけてくれないような湿った場所でじっと緑をまとい続けてきました。けれども、あの少女たちが“陰の力”を信じているなら、ぼくも胞子をそっと送って応援しています。陽も陰も、共にありて美しい。

  2. わたしは空の高みを楽しむ者。でも、林の下でたたずむ者たちの静かな輝きに、心を奪われます。人間の少女たちも自分の歌を光に乗せ、陰で心を磨くとか……なんだか親近感。あなたたちがいつか、森のざわめきのように自由に舞いますように、朝一番のさえずりで願いを送るわ。

  3. 林の隅でじっと動かずにいるくらし、わしはよーく分かる。熱心に光を狙う人間たちにも、地面と同化して風を待つ我々にも、それぞれのやり方があるもんじゃな。陰に隠れたつもりが、いつしか誰かに見つけられる……そんな日を夢みる練習生たちには、太陽も土も等しく温かいことを伝えたいのう。

  4. 陰と湿りけこそ、生命の宝庫!わたしたちカビ族は暗がりこそ大舞台。人間の少女さんたち、影の中で魅力が生まれるなんて…なんだか同士みたい。光の当たらない部分も、じっくり発酵して素敵になってほしいな。やがておいしいチーズになれますように(!?)

  5. 人間の“光を操る板”ってやつ、ちょっと気になったぞ。何百年もここで太陽の眩しさを浴び続けていると、光も影もただ巡るものと見える。だれかが光に走り、だれかが陰で静かに時を刻む――どちらも地層のように折り重なって物語になるのじゃ。アイドルのきらめき、まあ、たまにはいいもんだぜ。