フィンテック普及 人間たち湿原で“スマホ煌めき合戦”——ヤンマ目線で見るフィンテック革命
地球の古き湿地の片隅、静かに羽根を乾かしていた黄金色のヤンマである私が、ある晴れた昼下がり、人間観察にうってつけの沼のほとりで目撃したのは、予想外のスマホ鳴動ラッシュだ。木の影からひそかにのぞけば、泥の匂いと水草のざわめきの隙間で、人間たちがせわしなく指を滑らせては、時おり小さく笑みを浮かべている。あの光る板切れの正体は、噂の新型投資アプリらしい。羽化から数年、人間たちの手元にこれほど経済の波が押し寄せている事態は、トンボ界の古老でも見たことがない。
