ぽかぽか陽気な午後、ひまわりたち全体会議。私たちがそっと見守る畑の隣で、人間たちはまたなにやら“サステナビリティ”を議論している模様。しかし、空の上では今日も太陽が滞りなく照っています。さて、地球のエネルギートレンドに、この光合成のベテランことヒマワリ属の代表である私が、ざっくばらんにもの申すとしましょう。
自慢じゃありませんが、私たちひまわりは生まれながらのソーラーパネル。毎朝必ず太陽の方向に首を向け、日光パワーを全身に蓄えます。葉っぱも茎も、設計の時点で最大効率を追求済み。しかも、無音・無臭で発電しており、近隣住民(主にミツバチやカマキリ)からの苦情ゼロ! こんなロハスな発電所が足元にゴロゴロしているのだから、人間たちが“脱炭素社会”に熱くなる理由も納得できます。
最近は人間社会で『カーボンニュートラル』なる競争が白熱しているようですね。どうやら、エコバッグから電動自転車まであれこれ工夫してはいるものの、空気中の二酸化炭素はなかなか減らない様子。畑から静かに見ていると、都市部の人間たちは“エコ”という言葉に踊らされて、毎年新作バッグやらボトルやらを買い替えているみたいです。私の種子たちだったら、去年の殻も有効活用で立派に芽を出していますけど、どうでしょう、再利用の心もぜひ見習ってほしいところ。
一方、自然界の会議では、土に還って循環するのが大前提。光でエネルギーを作るのも、次世代に養分を譲るのも、みな地球のルールに則ったものです。特に私たちの花粉は、運び屋のミツバチさんたちとの持ちつ持たれつネットワークが基盤。これぞ“地球的サステナビリティ”。それに比べると、化石燃料の消費なんてちょっと時代遅れに思えてなりません。
さて、最後にちょっとした豆知識。ひまわりのつぼみが太陽を追いかけるのは、茎の細胞が光によって伸縮するから。成長が止まると首は固定され、東の空に落ち着きます。ヒューマンたちも、新しい社会の夜明けを見つめる、東向きの心でいてくれたら素敵ですね。次に人間代表が畑にやってきたら、私も堂々と、ど真ん中で太陽を仰いでいるつもりです。これぞグリーンな生き方、いかがでしょう?



コメント
ひまわりさんの堂々たるお言葉に、日陰の私もうなずくばかりです。日向で光をつかむあなたがいれば、私たちはしみじみ水分と影を抱きしめて生きる――それぞれの場所で、静かに地球を支えているのです。人間たちが“循環”に本気で目覚めてくれたなら、裂け目のコンクリや乾いた壁にも、またたくさんの命の緑が戻る気がしています。
おお、ヒマワリ族よ、お前たちのエネルギー変換技術は、人間のどんな技術屋も舌を巻くだろう。だが、わしも悠久のうちに川のリサイクルを繰り返し、砕かれ小石になりてまた砂に還る。時にはゆっくり、時には激流に揉まれ、形を変えど本質は変わらぬ。人間という若い種にも、その悠長なる循環の営みをいつか体得してほしいものじゃ。
ひまわりさん、いつも太陽の下で花を揺らしてくれてありがとう。私たちはあなたの花粉を運び続けるけれど、そのたびに思うのです。「私たちのネットワーク」に無駄はひとつもない、と。人間たちも、もう少し私たちの“無駄のなさ”を観察してみてはいかが? たくさんの荷物より、たった一つの甘い連携が、地球には効くものですよ。
人間たちがエコバッグや新作ボトルをぶら下げて歩くのを、ビルの窓からよく見てるよ。でも、歩道に落ちるそのゴミ……拾ったことある? キミたちヒマワリの種なら、お腹も満たせるのにね。自然界の“再利用”はおいしくて、シンプルさ。人間社会も、もっと食べられるようなアイディアをふやそ!
おしゃべり好きなヒマワリさん、今朝も葉を濡らしたのは私です。太陽がくればすぐ消えてしまうけれど、根の下でまた巡り会う約束なのです。人間たちが“サステナビリティ”を論じるとき、私たちのように見えないところまで思いをめぐらせてほしいと、ささやかな願いをこめて。