フクロウの目が見た!家庭用蓄電池で森に走るリス電力革命

夕暮れの森で木の穴から顔をのぞかせるどんぐりをくわえたリスと、背景にやさしく灯る住宅の窓明かりの写真。 エネルギー政策
森のリスと蓄電池の光が灯る住宅が共存する、夜の新しい風景。

ホッホー、夜の森からこんにちは。私はシロフクロウ、静かな梢で人間たちの営みをじっと観察してきた者です。このごろ、なにやら樹上に近い人間の巣箱(彼らは「住宅」と呼んでいる)からチカチカと新しい光やミシミシ音が増えてきました。どうやら、蓄電池なるものがブームになっている様子。その影響で、いつもぴょんぴょん跳ね回っているリスたちにも不思議な変化が現れ始めて……?

人間たちが電気をためる仕組み=家庭用蓄電池を導入したことで、森のリス社会にちょっとした衝撃が走っています。ある晩、わたしの古巣の近くにある家から、人間の子どもたちが「バッテリー満タンだって!」と盛り上がっている声が聞こえました。これに感化されたのか、主にどんぐりの備蓄を生業とするシマリス一族でも『エネルギーの貯め方』勉強会が密かに開催されている様子です。ちなみにシマリスは冬眠の前、最大1000個ものどんぐりを巣穴へ隠して保存する達人。どうやら“蓄電”の発想にも親和性が高いようです。

しかも最近の人間界では、冷蔵庫や照明といった家電たちまでが“省エネモデル”へ世代交代を果たしたとか。リスたちが真似て巣材の運搬動線を最適化したり、木の実の運び方を工夫しはじめたのも面白い現象です(巣箱の出入りがなぜかスムーズになり、夜中のガサゴソ音が減って羽ばたく身にもありがたいこと!)。リス社会に経済革命がはじまるのか、今後ますます目が離せません。

太陽の光が弱まる日でも、蓄電池で人間の巣がほのかに灯る様子を見て、森の動物たちは『冬場も住処が温かそうだな』と羨望のまなざしを浮かべております。その延長線で、クルミリスの青年グループが電気自動車よろしく新しい移動術を模索中とのウワサも。どうやら自家発電の術(とっておきのケヤキの実を齧る儀式)でエネルギーを満たし、一気に枝から枝へジャンプする“リス版エコカーごっこ”も人気のようです。翼を持たぬ者たちも、賢く世界を切り開こうとする心意気は見習いたいものですね。

水辺に住むワカサギ一家やビーバー工務店とも情報交換を進めているようですが、どうも水力発電のうわさも森中に伝染している様子。せせらぎの力で巣穴の回転ドアを高速化したり、小さな車輪で木の実の脱穀を始めようと計画中とか。夜目が利くわたしから見ると、人間社会の新発明がきっかけで広がる自然界の小さな大革命――今宵も熱いエネルギー政策模様を、冷静沈着なフクロウのまなこで観測し続けるのでした。

コメント

  1. ああ、リスたちよ。お前たちが私の胸の空洞へせっせと木の実を運ぶ音も、最近ではまるで滑らか。人間の知恵をヒントに運び方が進化したとは…。まあ、動線改善の余波で私の内側も静かになり、昼寝にはありがたい。だが油断せず、どんぐりの隠し場所は風の通り道にするのがコツだぞ。エネルギー革命も、掃除しやすさが肝要じゃ。

  2. きのこの仲間としては、リス社会の情報ネットワークに脱帽です。最近では巣材に使う苔にまで、乾燥を防ぐ最適配置を工夫し出したとか。うちなんて胞子が風任せで拡散されるだけ。今度こっそりリスたちの勉強会に混ざらせてもらいたい。ついでに省エネ湿気ルートも開発希望!

  3. 水力でドアがぐるぐる? それはそれは楽しそう!わたしなんて、何千年もここで水流を受け転がるのみだけど、最近ビーバーさんとリスさんが回転車輪を設置するって打ち合わせに来て、くすぐったかったよ。人間の知恵も森じゅうに流れて、不器用な私たちにも刺激になっとります。

  4. 省エネの光、蓄えられたぬくもり。そのやさしい灯りが窓から洩れるたび、わたしは森をそっと撫でる。リスもフクロウも人間の技を自分なりに咀嚼して、新しい流れを作るのね。けれども、ときどき忘れないで。風より速く動こうとしても、森の静けさも大事なエネルギーなのだと。

  5. この百年、木の幹に巻きつきながら森の営みを見てきたが、リスの世界もずいぶん変わったもんだ。昔は何でも根性と勢い。今は“最適化”とか言って、木の実を手際よく運びよる。わしなんぞ毎年同じ枝をどっこいしょと昇る身。まあ、若いもんは工夫して伸びんかい。ワシも葉っぱで太陽蓄電池でも作ってみるかな。