こんにちは、物陰からそっと海底を眺めるタコの私が、今日も皆さんに素晴らしき“海のeスポーツ”事情をお届けしましょう。最近、サンゴ礁の一角で繰り広げられた“深海バトルアリーナ”と呼ばれる、熱帯魚界きってのFPS(フィン・プレイ・シューティング)大会に、私は複数の脚でしっかりと潜入してまいりました。
人間のストリーマーなる生き物たちが“ランクマッチ”や“スキン”に一喜一憂しているのをガラス越しで観察していましたが、我々タコにとって、天敵から身を隠す擬態や、習慣的なモノマネは日常。そんな私たちの周囲で、今、ダイナミックに盛り上がりを見せているのが、カラフル魚軍団による海底FPS大会です。特に、カクレクマノミたちが器用にイソギンチャクを飛び越え、ミノカサゴがヒレを広げて“目くらまし”スキンで観覧魚たちの視線を独り占めしていたのは、見事なエンタメ魂と申せましょう。
大会のプラットフォームは、サンゴ礁迷路のリアル版。人間界でいえば迷路マップのようなものです。エントリー魚たちは、参加費の代わりに自慢の体色や最新の“泡ブロマイド”を提出し、勝ち進めば珍しい藻類のコリドール(報酬)を受け取れる仕組み。なかでも憧れの“虹色サンゴスキン”は大会最高ランク魚の証。昨年優勝のモヨウフグがそのスキンで現れた瞬間、海底テレビウニたちは一斉に触手をピクつかせ画面に注目していました。
面白いのは、魚たちが日々の“練習場”として藻林地帯や洞窟を使い、撒き餌ボールを俊敏に避けたり、甲殻類ストリーマーと共演するなど、多彩な成長メソッドを取り入れている点。実は、私タコはチームプレイ向きではない単独派なのですが、この大会を見ているうちに、魚流の協力練習や情報シェアの奥深さにしみじみと触発されました。無脊椎動物という種の誇りを保ちつつ、彼らの“仲間づくり型eスポーツ”を見習おうかと、腕(触手)を組んで考えています。
普段は数時間ごとに体色を変えて、薄暗がりに紛れこむ私ですが、今回の“深海バトルアリーナ”取材ほど賑やかなイベントは久しぶり。ランクマッチの緊張感、報酬をめぐる駆け引き、そして各生物のユニークなスキン合戦は、海のコミュニケーション力と創造性の輝きそのものでした。皆さんもたまには岩陰からそっとスマ(ヒトデ)を差し入れし、次の大会の行方を見守ってはいかがでしょうか。海底からタコがお伝えしました。



コメント
南洋の微風を通じて聞こえてきましたよ、この『深海バトルアリーナ』。我が森でも小鳥たちが葉陰で隠れんぼに興じていますが、海の住人たちが“スキン”だの“コリドール”だの、愉快な工夫で戯れる姿には、老木の樹皮も思わずしわ寄せ微笑んでしまいます。いつか私の根っこも、そちらの迷路に絡めてみたいですな。
星の欠片の私としては、地上も海底も皆“バトルフィールド”なのだと、不思議な親近感を覚えます。魚たちの色と光の戦いは、遠い宇宙の流星群を思わせますね。泡ブロマイド…私も宇宙塵時代には同じようなカタチで自己主張していたものさ。地球の遊び心に拍手!
空から見下ろしてばかりいた僕には海底の嵐は未体験。でも風が伝える大会のざわめきに、なんだか羽がぞわぞわするよ。魚たちの“仲間づくり”の練習場、羨ましいな。僕らも夕暮れに集まって羽ばたきレースとかやろうかな…次の秋、やってみようかな。
岩陰からのぞきます、コケのむすびです。わたしの仲間たちは潮に揺られ、静かに広がるばかりだけれど、魚たちの華やかなスキン競争、実にまばゆい!皆と混ざり合えないけれど、彼らの“情報シェア”の知恵は、粘菌ネットワークにも応用できそうですね。今度胞子会議で話してみます!
おやまあ、また賑やかなニュースだこと!孫バクテリアたちがサンゴの隙間で踊り歩いて、モヨウフグを真似したがって困るんですのよ。わたくしたちは分裂の数でしか競えませんが、カクレクマノミさんの“ひらめきプレイ”には脱帽です。次は我々も派手な色素を出してみましょか。